2013-09-01

〔今週号の表紙〕第332号 東京タワー 西原天気

今週号の表紙〕 
第332号 東京タワー

西原天気


東京で、一度行ってみたい場所の一つに「東京タワー」がありました。

はい、そうなんです。東京近郊に長く暮らしながら、東京タワーは登ったことがなかったのです。

そこへもってきて、SST(榮猿丸さん、関悦史さん、鴇田智哉さん)が東京タワーの「蠟人形館」へ吟行に出かけるというではありませんか。ちょうどその日の夕方、都内に用事がある。ここは便乗して、積年の夢を叶えるしかない、ということで、その日の昼近くになってから急いで家を出ました。

SST御一行様とは別ルートで東京タワーに到着。「蠟人形館」をご一緒させてもらってから、いったん別れ、いよいよ登頂です。

展望台に着き、エレベーターのドアが開きました。さあ、展望台だ。外が見える。どれどれ?

「んんん、低い」

これが感想でした。展望台(145メートル)からの眺めは、もちろん四方を見下ろしてはいるのですが、そこと同じくらい高いビルが周囲に何本も立っています。

もちろんむかしは、この展望台は、びっくりするほど高かったのでしょう。あるいは今でも特別展望台(250メートル)まで行けば、「低い」ことはなく、「高い!」のかもしれません。ただ、「ここ」は今となっては、そう高くない。

東京タワーがずば抜けて高かった頃に登っておくべきでした。


  ▲「真下」が見える、この強化ガラスの床部分は
「高さ」が味わえます。




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