2014-03-09

後記+プロフィール 359

後記 ● 上田信治

昨年の3月第1週の第307号の「時評」で、自分は「(震災後、とりわけ原発事故処理をめぐる)事態は、長谷川氏が言うように国民に「深みを帯び」させたりせず、むしろ、いっそう「浅く」するでしょう」と書きました。

それから一年、私たちの社会はますます、大人がまじめに運営しているとはとても思えないような状態で、奇妙にゆがんだふざけた場所になってゆき、その勢いが止まらないようです。

困ります。世の中にこんなにふざけたマネをされると、ついついマジメになってしまうじゃないですか。



とはいえ、山崎祐子さんの10句にはじまる、今号の特集のトーンは明るいです。

関さんの「震災発生一年目」は「震災詠」について必読の総括。そして、この人が窮状を語る文章は、どうしてこう面白いのでしょう。

斉藤斎藤さんは「震災」についてのインタビューは、はじめて受けられたそう。そのインタビューが「(笑)」だらけであることに象徴されるように、無用の徒としてのマジメになり方というものが、きっとある。

奇しくも、野口裕さんの「林田紀音夫全句集拾読」も、先号から阪神大震災の時期の作品に差し掛かっています。

ボリュームたっぷりですので、どうぞごゆっくりお読み下さい。



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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.359/2014-3-9 profile

■山崎祐子 やまざき・ゆうこ
1956年福島県いわき市生まれ。「絵空」「りいの」同人。俳人協会幹事。
句集『点睛』にて第27回俳人協会新人賞を受賞。プロジェクト傳(いわき復興支援組織)東京事務局代表

■関根かな せきね・かな
昭和の終り頃、俳句に出会う。現在「小熊座」「豈」同人。共著 新鋭俳人の現在「新鋭俳人アンソロジー2007」(北溟社 平成18年)

■風間博明 かざま・ひろあき
「澤」同人。「俳人協会」会員。句会「明るい場所」会長。「澤」福島県支部長。趣味・文芸一般・写真・囲碁。地元町会長歴8年・今年11月町会30周年記念事業を催す。

■関悦史 せき・えつし
1969年、茨城生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞、第11回俳句界評論賞受賞。「豈」同人。共著『新撰21』(邑書林)。句集『六十億本の回転する曲がつた棒』(2011)にて第3回田中裕明賞を受賞。URL:http://etushinoheya.web.fc2.com/(管理人は別人) URL:http://kanchu-haiku.typepad.jp/blog/(句集紹介用ブログ)   

■斉藤斎藤 さいとう・さいとう
1972年生まれ。歌人。2013年より「NHK短歌」選者。歌集『渡辺のわたし』(2004)。

小野裕三 おの・ゆうぞう
1968年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。第22回(2002年度)現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館),『超新撰21』(邑書林)。サイト「ono-deluxe」

■岡本飛び地 おかもと・とびち
1984年、愛媛県生まれ。トーキョーハイクライターズクラブ関係者。
ブログ「それは、突然、アラスカのように」
http://blog.goo.ne.jp/tobichi
■山下彩乃 やました・あやの 1988年生まれ。山形県出身。現在東京在住。2009年より作句開始。2010「梓」参加。打楽器ずき。

■笠井亞子 かさい・あこ
東京生まれ。エディトリアル・デザイナー。「麦の会」会員。現代俳句協会会員。「百句会」「月天」「塵風」所属。2010年より「はがきハイク」を始める。

■小早川忠義 こばやかわ・ただよし
1969年富山県生まれ東京育ち。2009年「童子」入会。2012年新童賞受賞。2013年ネットプリントの同人誌「あすてりずむ」創刊。

■馬場古戸暢 ばば・ことのぶ
1983年生まれ。自由律俳句(随句)結社「草原」同人。

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)完結しました。最終号は品切れですが、第一号から第四号までは残部あります。希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」

■上田信治 うえだ・しんじ

1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。

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