2014-05-11

後記+プロフィール368号

後記 ● 上田信治


10句作品の表健太郎さんは、今年の芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞を受賞されました。

じつは、曾根毅さん、西村麒麟さんと、芝不器男賞の受賞者がつづいているのです。ことしの受賞者はあと三人いらっしゃいまして、ひきつづき当欄にご登場の予定です。

考えてみると、この賞の良いところは、受賞者が、一回で6人出るところですね。→wiki 芝不器男俳句新人賞

リンク先を見ていただければ、この賞の歩留まりのすばらしさが、ご理解いただけると思います。

後援団体のつごうで、いったんなくなったこの賞は、関係者のたいへんなご尽力によって、復活しました。

西村我尼吾さん、ありがとう。



西村麒麟さんは、我尼吾さんの縁戚のかたではありませんが、その麒麟さんと第5回田中裕明賞を分け合った、榮猿丸さんが、出演するトークイベントに、きのう土曜日行ってきました。

ジュンク堂書店池袋本店で開かれた、長嶋有さん野口る理さん榮猿丸さんのトーク。ふらんす堂編集日記で、本日11日夜に紹介されるようです。

本誌でも、おってレポートを掲載する予定ですが、おもしろかったですよ。

4階の会場にむかうまで、ジュンク堂にいる人が、全員俳句関係者に見える。

コンサート会場に向かうときなどによくある心理です。じっさいはそんなことはないわけですが、会場には、それなりにたくさん、この句集3冊に興味をもって集まってる人がいる。

自己紹介コーナーが欲しかったくらいでした(「あれ、だれかなんだよなー」っていう人がいっぱいいて)。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。



no.368/2014-5-11 profile

■堀込学 ほりごめ・まなぶ
1966年生まれ。句集『午後の円盤』。「鬣TATEGAMI」創刊同人。同編集委員。

■表健太郎 おもて・けんたろう
1979年生まれ。俳句同人誌『LOTUS』同人・編集担当。第四回芝不器男俳句新人賞において城戸朱理奨励賞受賞。

■小澤麻結 おざわ・まゆ
「知音」同人。句集『雪螢』、共著『超新撰21』。

■西村 麒麟 にしむら・きりん
1983年生れ、「古志」所属。 句集『鶉』(2013・私家版)。第4回芝不器男俳句新人賞大石悦子奨励賞、第5回田中裕明賞(ともに2014)を受賞。

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。「東大俳句会」等で活動。blog:湿度100‰

■馬場古戸暢 ばば・ことのぶ
1983年生まれ。自由律俳句(随句)結社「草原」同人。

■対中いずみ たいなか・いずみ
1956年大阪市生まれ。2000年「ゆう」入会、田中裕明に師事。2005年第20回俳句研究賞受賞。「静かな場所」代表・「椋」同人。句集『冬菫』『巣箱』。

玉田憲子 たまだ・のりこ
1948年秋田県湯沢市生まれ。「街」同人、「はるもにあ」

会員。2013年句集『chalaza(カラザ)』上梓。俳人協会会員。

藤井雪兎 ふじい・せっと 1978年東京都生まれ。2012年自由律俳句集団「鉄塊」参加。第10回放哉賞入賞。 「鉄塊」web:http://haiku-free.blogspot.jp/

■宮本佳世乃 みやもと・かよの 1974年生まれ。炎環、豆の木。2010年合同句集『きざし』。2012年12月、『鳥飛ぶ仕組み』。

■押野 裕 おしの・ひろし
1967年小田原市生まれ。平成7年より小澤實に師事。同12年「澤」創刊に参加。同15年澤新人賞受賞。同24年、句集『雲の座』(ふらんす堂)にて
第35回俳人協会新人賞受賞。「澤」同人。俳人協会会員。

■ふけとしこ  本名福家登志子。岡山県生れ。「カリヨン」を経て現在「船団」所属。句集『鎌の刃』『真鍮』『伝言』『インコに肩を』他に『ふけとしこ句集』『草あそび』等。1995年俳壇賞。大阪市在住。

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter

■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。


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