2017-12-31

【2017年週俳のオススメ記事 1-3月】 ご指名がおもしろい 上田信治

【2017年週俳のオススメ記事 1-3月】
ご指名がおもしろい

上田信治


2017年の第1号め第506号は、1月1日。前年10月に『フラワーズカンフー』を上梓した小津夜景さんと飯島章友の対談「〈身体vs文体〉のバックドロップ 格闘技と短詩型文学」から始まります。「動けるデブ」に関する考察、プロレスの型と短詩の型などなど。

第507号は、新年詠特集です(今年もやります。よろしくお願いいたします。)

第508号10句作品は、青柳 飛さん。小関菜都子さん。「終わらない散歩」は、西原天気さんによる『フラワーズ・カンフー』評。

第509号 西原天気さん「描写と抒情から遠く」岡村知昭句集『然るべく』評。福田若之さん「言葉の培養」田島健一句集『ただならぬぽ』評。去年今年と、ほんとうに句集が豊作でした。10句作品は、中村安伸さん、西生ゆかりさん。

第510号から、新シリーズ「俳苑叢刊」を読む」がはじまります。第1回は冨田拓也さんによる松本たかし『弓』評。10句作品は瀧村小奈生さん。

第511号 10句作品は岡村知昭さん「ひよこふたたびふたたびひよこ」中嶋憲武さん「空想科学女子」タイトルがおもしろすぎる。「「俳苑叢刊」を読む」第2回は生駒大祐さんによる星野立子『鎌倉』評(この企画、誰が誰を書くか、すべて福田若之さんが考えていて、そのマッチングの妙に、毎回驚かされます)。

第512号 10句作品、藤本る衣さん。藤田哲史さんの「評論で探る新しい俳句のかたち」は、たとえば、切れ字の「や」に代わる構文の発明に、文体革新の可能性があるという指摘。この連載、毎回充実でした。「俳苑叢刊」を読むは、仮屋賢一による石橋辰之助『家』評。

第513号10句作品、坂入菜月さん。「「俳苑叢刊」を読む」日野草城『靑玄』は、神野紗希さんの担当回。日野草城の視覚的描写について。

第514号 北大路翼さんの「「俳苑叢刊」を読む」加藤楸邨『颱風眼』評「観念の実体化」は必読。10句作品は田島健一さん、野住朋可さん。

第515号 10句作品は榮猿丸さん、佐藤智子さん。「俳苑叢刊」は三村凌霄さんによる皆吉爽雨『寒林』評。皆吉爽雨は、今となっては非常に分かりにくい作家では?  柳本々々さんの「あとがきの冒険」は、穂村弘『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』と太宰治『人間失格』のあとがきが、ともに、登場人物との関係の位相を増やしていることを指摘。おもしろい。

第516号 10句作品は丑丸敬史さん。「俳苑叢刊」は、中村汀女『春雪』を浅川芳直さんが。

第517号 10句作品は伴場とく子さん。「俳苑叢刊」は池内友次郎『結婚まで』を外山一機さん(なるほど)。

第518号 10句作品は木田智美さん。「俳苑叢刊」は東京三(秋元不死男)『街』を関悦史さん。最後、ちょっと駆け足になりましたが、作品、記事ともに、たいへんな充実ぶりでした。

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