後記 さいばら天気
創刊準備号は昨年の4月22日。創刊号はその翌週。ついこのあいだのことのような、ずいぶん昔のことのような…と、ありがちな感慨を。
たくさんの書き手とたくさんの読者に支えられて1年、と、これもありがちな謝辞ですが、しかしながら、じつに、もう、ほんとのこと。
『週刊俳句』がこれからも、誰もが気ままに立ち寄れる、風通しのよい場所であればよいなあ、と、これも、じつに、もう、ほんとに思っていることです。
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1周年記念オフ会の模様も、この第53号でお伝えしますが、すこし遅れそうです。なにせ夜遅くまで楽しく、かつエキサイティングに(って今どき言いませんよ、このカタカナ語)過ごしたものですから。
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それでは、次の日曜日にお会いしましょう。
no.053/2008-4-27 profile
■佐藤郁良 さとう・いくら
1968年生まれ。2001年夏、生徒を俳句甲子園に引率したことがきっかけで俳句を始める。03年、「銀化」入会。06年、「銀化」新人賞受賞。07年に上梓した句集『海図』で、第31回俳人協会新人賞を受賞。
■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東京大学理学部四年生。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCの句会などに参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人最優秀賞。第 二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。ブログ「そらはなないろ」http://blog.goo.ne.jp/y-yuumu
■鴇田智哉 ときた・ともや
1969年木更津生まれ。第16回(2001年)俳句研究賞受賞、第29回(2005年)俳人協会新人賞受賞受賞。句集に『こゑふたつ』。「雲」編集長。
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。小池正博と二人誌「五七五定型」を年に一度出す。昨年11月に、第二号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで(定価なし)。その他、「もとの会」、「北の句会」、「樫句会」、「逸」、「垂人」に参加。サイト「野口家のホームページ」http://www.saturn.dti.ne.jp/~ngyutaka/
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お昼頃 by民也
返信削除本日も電車の走る長閑かな
花水木撮らんと寄れば溝に落ち
籐椅子やホテルの北の春の海
部屋の隅くるりと巡る春の蠅
窓開けて蠅と春風入れ替ふる
トレーディングカードにしたい俳句①
返信削除特別審査員の選評、互選結果、読者投票結果、を参考にして、第2回週刊俳句賞(大学生大会)応募作品の中から、トレーディングカードに推薦したい俳句を選んでみました。
01屋根 藤田哲史 より
行々子夜の公園は木の密に
夕ぐれの明るさの瓜冷やしけり
02引鳥 田中志典 より
ざわめいて鉢の金魚は転回す
蝉鳴きて靴紐ぐつと結びけり
03Life 山口優夢 より
恥づかしささびしさぬるき懐炉揉む
手袋の指抽斗にはさむなり
04異邦人 モル より
湖に水足す銀の如雨露かな
粉雪を食う全身を空にして
05傷ついて 羽田大佑 より
冬の夜や愛を言葉にして陳腐
春愁のパンの空気を抜きにけり
06海鳴り 奈月 より
クレームの電話アロエの花盛り
母は庭に夢を隠している二月
07気分はもう戦争 タニユウスケ より
ひろびろと乾くや印刷用の烏賊
焼跡より出てくるテスト全部満点
08きりん 石塚直子 より
養豚車揺れ助手席のポインセチア
少女らの頬赤かりし弓始
09ハーモニカ 生駒大祐 より
爛春の物みな顔にみえし日よ
カーテンの波うちぎわへ春の雪
10ぽろぽろと 小林鮎美 より
卒業期画家の名前の喫茶店
ぽろぽろと梅が咲く日のつけまつげ
11大和 らくは より
負けたんじゃない譲ったの春の鹿
あの変な屋根は教会日足伸ぶ
※12移りゆく四季の句~22傘のうら、の句は来週発表します。