2009-02-01

週俳新年詠を読む 友達編

〔友達編〕

選者=シゲ、ゆーき 司会=文香

好きなだけ選んでもらいました。(結果、シゲ九句、ゆーき七句選)


あ まず、ふたりの選がかぶったのは、「1日記買う海洋深層水に泡」やね。

ゆ 「海洋深層水」って一時期流行ったよね。

あ この句どこが好き?

シ なんとなく。難しい漢字のかたまりがいきなり出てくるのが好き。

ゆ それで「10旧海軍式敬礼や初明り」「5凧上がるや資本主義老いぬ」とかも選んだんやないん。

シ そうかもしれん笑
6は、おじいさんの写真でも見たんかな。5は凧上げたけど株は下がったみたいな。

あ 漢字のかたまりはいいとして、カタカナはどうよ。「着ぶくれてマストロヤンニふうにハグ」とか。

シ カタカナはなんかやらしいね。ねらいすぎってかんじ。「マストロヤンニ」って誰か知らんし。

ゆ きっと人の名前やろけど、着膨れてハグしたんしかわからんね。

あ ほしたら、「読初の曲目(ライナー)解説(ノーツ)にも名手」は?漢字にルビふってあるけど。

シ べつになんにも思わんね。

ゆ 「ライナーノーツ」だけでは「曲名解説」やってわからんからこうしとんやろね。

シ でも解説書いとっても全然わからんのあるよね。

ゆ あるある。

あ 「4よそゆきの部屋着おろして御節食ぶ」これもふたりとも選んでますが。

ゆ これ好き。正月に家でみんなで食べとんやけど、なんか特別でよそよそしいかんじ。

シ 俺もこれ好き。うちのじいさん正月だけ着物着るんよ。

ゆ&あ まじか!

あ あとは全部別々やね。じゃあ「7平治物語絵巻の牛車初雀」ゆーきこれはどう?

ゆ 去年源氏千年紀やったのに平治でくるとこがニクいね。

あ そうやったんか!(それだけか!)じゃあ次シゲ、「2去年今年ストローほどの縁かな」は?

シ どんだけ薄いんやろって思うよね。

ゆ 僕は逆に薄いほうが去年と繋がらんからいい気がする。バケツほどの縁やったらキツい。

シ&あ たしかに。

シ 関係ないけど、俺ら1年のとき戸田ちゃん(※)に「バケツの中のカニ」って言われたことある。うるさすぎて。

ゆ&あ 笑

あ 「12屠蘇なめて家長のごとき男かな」は?

シ 俺じーさんに呑まされすぎて元日からゲロったけんね。

あ お前いくつやねん!23歳やろ!気を取り直してゆーき、「13人類に空爆のある雑煮かな」はどう?

ゆ 年始って普通いいこと言うけどね、

シ イスラエルのやつか?ガザ?

ゆ そうかもしれん。空爆ってのがすごいね。それとも雑煮がひどかったんかな。

シ 餅が爆発しとったとか。(笑)次、「17正月や戻り訛と黒海鼠」。戻り訛ええね。

ゆ ええね。

シ 大学で徳島出身の同級生が、普段普通やのに実家帰って戻ってくるとめっちゃ方言なっとって「だれ?」ってかんじで。

ゆ うちもおるわ。

シ 宮崎から来たヤツはずっと変わらんけどね。あぁ、そういやあいつもやめてしまったなぁ。公務員になるって。

ゆ&あ ・・・・・・。

あ 「3正月と言われて小鼻むず痒い」にいきましょう。

シ ぱっと読んで俳句かわからん。(指を折りつつ)字余りかと思ったらちょうどいい。

あ そういうのはどう?

シ こういうのもありなんやなってかんじで俺は好きよ。

あ じゃぁ「18仏壇にBARの燐寸や去年今年」これは「BAR」とかアルファベット使ってるけど。

シ 「BAR」っていう鉄砲があるんやけど、一瞬、それのモデルガンを仏壇に向かって打ったんかなと思ってしまった。変態やな俺。

ゆ 若干変態やね。

あ 結構きとるね。ほんで、「20正月や口開けたまま鼻呼吸」。これは?

ゆ 初笑いってことかな。それとも寝とるんかな。

あ 寝正月?

ゆ それやったらヤやね。でも、「21靴音は確かであるべし花の春」は、なんか前向きやね。正月らしい。

あ これ、真ん中が八音で、実は字余りなんやけど、特に気にならん?

ゆ それは気にならん。

シ 「べし」で切れてるから気にならん。

あ 他に気になったんは?

ゆ 「蜜姫のちぶ・さ揺蕩ふ鏡割」(笑)シチュエーションがよくわからん。「・」入れるあたりやらしいよね。なんで「・」入ってるんやろ。

あ 「恥部」と「乳房」をかけとるんやないかな。

シ 女の子が着物着て鏡割りして、ちょっと見えちゃったって感じかな。

ゆ エロいね。

シ 「元日のママン僕から洗つてよ」はどうなん(笑)

あ ソープランドでお母さんくらいの人に・・・

シ もうソープランドしか思い浮かばん。

ゆ もうソープしか出てこん。

あ 「かがむ子をいぢめる遊び松七日」は?

シ 「ぢ(ちにてんてん)」がエロいねこれは。

ゆ やらしいねこれは。

あ 私これ結構好きやな。


(※)戸田ちゃん=高校時代の国語の戸田先生。俳句部の顧問だった。

(完)
●

0 comments: