2009-08-30

岡村知昭 党員未満



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1 件のコメント:

  1. わたしは、この姿勢がいまの社会的な関心の代表だと思う。
    この連作の主役があこがれているらしい「党」の存在感が薄い。これはやはり、時代のせいだろうと思う。

    どんなに書いても日常へ帰されてしまうのは
    かえって悲劇。
    前世は党員たんぽぽの熟す
    神兵に水筒ありや麦の秋
    党勢の挽回へ麦熟れにけり
    はと麦の一切みかど嫌いかな

    など、モチーフへの偏愛があり、取り合わせがまた暢気だ、あたりまえすぎる。ここに、諧謔といわゆる真面目さを両方みてしますう、「御真影。伏せ字、党勢の挽回。正社員」、それらは、意味が固定していて強く二びくために、かえってまわりの自然体の季語世界にとけこんでいる。

    党勢の挽回へ麦熟れにけり 知昭

    とすんなり書かれると、すごいひにくだなあとおもって、しかも、合いすぎている。

    春光の国の殺菌はかどらぬ
    つちふれり大声さらに涙声
    春霞セロハンテープ剥がせども

    列んでいる、この3句は佳品だと印象受けた。時事用語があまりでてこないのに、イメージがふと危険なものへの誘いとなってくる。

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