中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
第20回 ザ・ロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」
憲武●女三人寄ればかしましいと申しますが、女三人のグループ、結構好きなんですよね。
天気●文字どおり、かしまし娘とか? …いや、聞き流してください。
憲武●シュープリームス、エモーションズ、スリー・ディグリース、わが国ではキャンディーズ、少女隊、プッチモニ、スターボー、Perfume、BABYMETALといろいろある訳ですけど、今回はザ・ロネッツです。メドレーでどうぞ。
憲武●音が厚い、ウォールオブサウンドですね。音壁。フィル・スペクターがプロデュースしてる曲です。大瀧詠一や山下達郎が影響受けてるのがわかりますね。
天気●影響というより引用、下敷きにするってやつですか。わかりやすいのは、大滝詠一「君は天然色」。
憲武●あとは「恋するカレン」かな。
天気●それ、ヴェロニカ・ベネットがカヴァーしてますね。
憲武●そのカヴァー知らんかっとってんちんとんしゃん。大瀧詠一氏、嬉しかったでしょうね。素敵な思い出を胸に、天国へ旅立たれたのですね。
天気●ま、「君は天然色」も「恋するカレン」も、フィル・スペクターのクリスマス・アルバムからそっくりのアレンジが見つかるはず。
憲武●ロネッツのメドレーニ曲めはアイズレー・ブラザーズの「シャウト」です。オリジナルは大変長い曲で、シングル盤のA面がシャウトパート1、B面がシャウトパート2と別れてて、これはパート2の方ですね。ビートルズもごく初期の段階でこれをレパートリーにしていました。
天気●カヴァーの多い曲ですね。オリジナルを知らなくても誰の耳にも覚えがある。
憲武●オーディエンスの反応がスゴイ。この映像は1963年くらいのものでしょうか。テレビショーといった感じですね。なんか全体がキュートなんですよね。バックダンサーやオーディエンスの女の子たち。
天気●はい。ほんと、熱狂の圧力がものすごい。そんななか、ヴェロニカ・ベネットが、かわいい! あまりにかわいいので、以前、ブログでも何回か取り上げました(これとか、これとか)。
憲武●この記事、忘れてましたがありましたねー。
天気●私の中では、小松菜奈と双璧。
憲武●小松菜奈、いいですよね。「ジョジョの奇妙な冒険」観ました。
天気●「渇き。」と「バクマン。」で観ただけなんですが、ほんと、いい。
憲武●ロネッツはヴォーカルのヴェロニカ・ベネットとお姉さんのエステル・ベネット、従姉妹のネドラ・タリーの三人構成です。アニメ「巨人の星」のオーロラ三人娘は、もしかしてロネッツをイメージしてるのかな?なんて。
天気●三人って、ほんと多かったですからね。それにしても、この子たち、地獄のような歌唱力。まいった。
憲武●まいりますよ。コーラスも見事。外し方が。
天気●脳みそが腐りそうです。
憲武●ヴェロニカ・ベネットはフィル・スペクターと1968年に結婚しましたが、5年ほどで離婚しました。
天気●商品に手を出しちゃったわけです、このおっさん。そういえば、ロニー・スペクターという名義のほうが通りがいいですね、ヴェロニカさんは。
憲武●そうっすね。そしてフィル・スペクターは殺人罪で現在服役中。奇人という噂は聞いてましたが、この殺人のニュースは驚きました。
(最終回まで、あと981夜)
(次回は西原天気の推薦曲)
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