対中いずみ
「青」と「ゆう」の間に8年間「水無瀬野」時代がある。俳誌というよりは句会報である。仲間たちも短い文章を書いていて、必ずしも裕明の出番は多い方ではない。最後の「それがよい」という結びの呼吸が愉しい。この「虚子一句」は今号と次号で終わる。これをもっと続けてくれていたら面白かったのだが、たぶんそうとうに本業も忙しかったのだろう。
当号の掲載句より。席題が「爪」だったか。
炎帝の爪なるものにふれにけり 裕明
人形に爪あり行水もさせむ 同
つきかげのもつともくらき泉かな 同
≫田中裕明 虚子一句
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