中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
サイモンとガーファンクル「パンキーのジレンマ」
サイモンとガーファンクル「パンキーのジレンマ」
天気●前回に続き、サイモンとガーファンクルです。私は昔も今も一番は決まっていて、これです。
天気●「パンキーのジレンマ(Punky's Dilemma)」。アルバム『ブックエンド』(1968年)、B面2曲目です。
憲武●『ブックエンド』は好きなアルバムです。今でも割と聴いています。A面とB面では趣きがまったく違う。統一感がない。でもそこに親しみを感じます。
天気●生ギターとジャジーなベース、それからパーカッションのアンサンブルが良くて、明るいけどちょっとヘンテコでちょっと哀しい午後の感じです。
憲武●SEも入ってきたりして、凝ってます。ラスト近くの口笛もいい感じに響いてます。
天気●タイトルに「ジレンマ」なんて、その頃のポップソングにはなくて、聴いたのが中学生で、時期的に
歩き出す仔猫あらゆる知に向けて 福田若之
な頃でしたので(仔猫ってかわいすぎるけどね)、ジレンマという知的な語にかなり反応したんでしょうね。
憲武●今でもないんじゃないですか。タイトルに「ジレンマ」。
天気●「ケロッグのコンフレークだったらよかったのに」で始まる歌詞も、思わせぶりで知的な好奇心をくすぐります。
憲武●この曲の歌詞はかなり好みです。「ボウルに浮かびながら映画観る」とか「L.A.の真似をするレーズン」とか。唐突に「ああ 憧れの南カリフォルニア」とか出てきたり。ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」って曲は、この歌詞にかなり影響を受けてるんだとか。
天気●ううん、なんかまどろみたい。唐突ですが。
(最終回まで、あと870夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
0 件のコメント:
コメントを投稿