後記 ◆ 福田若之
たとえば、あるものに比類ない価値を見出すとき、「そのためになら死んでもいい」と言葉にするのと「そのためになら生きてもいい」と言葉にするのと、あるいは、どちらも避けて他の言いようをするのとでは、きっとずいぶんたくさんのことが違ってきているし、違っていくのではないかと思うのです。
思いはじめると、おのずと日常の言葉からしてますますぎこちないことになっていくわけですが、このごろは、どうもそんなことを繰り返し考えています。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.690/2020-7-12 profile
■村上瑛 むらかみ・あきら
平成十一年生まれ。岩手県奥州市出身、東京都在住。「むじな」。
1995年岩手県生まれ、神奈川県在住。「街」「むじな」所属。短歌同人誌「はなぞの」編集・発行人。2019年、「ユイカ」で第五回詩歌トライアスロン次点。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。
■西原天気 さいばら・てんき
■福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。第一句集、『自生地』(東京四季出版、2017年)にて第6回与謝蕪村賞新人賞受賞。第二句集、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。
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