【空へゆく階段】№83
「後記」第304号
田中裕明
「青」304号(1980年1月)より転載
外山滋比古氏の文章で、雑誌の後記について書かれたものがある。曰く、後記のつまら
ぬ雑誌は読まん、と。なるほど後記は雑誌の顔かも知れない。その顔が外ばかり向いていても、内ばかりでも駄目だ。「青」の後記は外向きと内向きを分担していて、今月は僕が外向きの顔である。であるといっても外向きの顔など書けないし、さあ困った、困った。
一九八〇年の「青」は、俳壇は、といってもどうもピンとこない。牙城編集長の抱負は、「青」の中での試行錯誤を繰りかえしてゆける誌面づくりをしたい、とのこと。青蛙さんは、校正ミスゼロを目指すというし、僕は「青」を日本一の雑誌にするためにがんばります。
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