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2014-06-22

日盛、暑ツ! こもろ・日盛俳句祭"肝煎" 本井 英

特集 こもろ・日盛り俳句祭
日盛、暑ツ! 

こもろ・日盛俳句祭"肝煎" 本井 英


今年も「こもろ・日盛俳句祭」の季節がやって来ます。ことしで未だ6回目ですが、最近は盛夏のイベントとして初めから手帳に予定を書き込んで下さっている俳人も少なくないようです。

「日盛」のそもそもの発端は明治41年8月。

当時、半分以上、足を小説にかけていた虚子が、8月一ヶ月間、数人の仲間と毎日俳句会を開いて「俳句にのめり込んだ」日々でした。本当の目的が奈辺にあったかは不明ですが、結果として最終日8月31日に「俳壇引退」を宣言、その後数年俳句を詠まない人生を送ります。

その「まるまる一ヶ月、俳句漬け」という設定にずっと憧れていた筆者が平成18年に逗子の自宅で催したのが「二回目」の「日盛」。98年ぶりの復活でした。当時は犬と猫との三人暮らし。仕事は3月で辞めてありましたので、なんとか一月、一日二回、合計62回の俳句会を終えることが出来ました。その間延べ800人ほどの俳人が我が家を訪れて下さり実に充実した日々でした

こんな楽しいことはない、もっと沢山の人と「日盛俳句会」をしたいものだ、というので虚子ゆかりの地、小諸での開催を計画。市のご協力が得られて「こもろ・日盛俳句祭」の実現にこぎ着けた訳です。

小諸は高原の町ですが、真夏の昼間は結構「暑い」。そんな「暑さ」を楽しむのも俳人の根性ではないでしょうか。懐古園を歩いても良いし、市内の坂道に季語を求めても良い。無料の巡回バスで、真楽寺の「泉」へ連れて行ってもらうのも「お得」です。

「日盛俳句祭」の特徴は「俳句会」に尽きます。明治時代は「運座」とも呼んだ。参加者全員同じ数の句を投じ、同じ数の句を選ぶ。丁度、子規庵に集まった、当時の書生さん達のように、どこまでも平等に俳句を楽しむ。そして普段は出会わない、恐らく「俳句観」も異なる俳人達と年に一度交流することで、自らの足許をよく見つめてみる。現在日本中を探してもこんな愉快なイベントは無い、と確信しています。

勿論、関連行事も楽しいものです。

「講演会」は講師として今年は矢島渚男さんが来て下さいます。「虚子のことなど」という演目です。

「シンポジウム」の今年のテーマは「字余り・字足らず」おそらく実践的な話が沢山出るでしょう。

司会は筑紫磐井さん。パネリストに、岸本尚毅櫂未知子島田牙城。それに近世文学の専門家として井上泰至さんが加わります。

「日盛」のシンポジウムはフロアーが賑やかなのが特徴。独りでも多くの方の発言をお待ちしています。

夕刻には「懇親会」が会費1000円で開かれます。シンポジウムの延長戦をやってくれても結構ですし、昼間の俳句会の反省でもよろしいでしょう。

「懇親会」がはねてから、又俳句会をするグループもあれば、飲み直す人々も、カラオケに行く連中もあるらしい。夜空の浅間山を仰ぎながら、「こもろの夜」は更けて行きます。

≫ 参加方法&宿泊案内



2013-11-10

本井英 柄長まじりに 10句

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週刊俳句 第342号 2013-11-10
本井英 柄長まじりに
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10句作品テキスト 本井英 柄長まじりに

柄長まじりに   本井 英

秋水のせせらいでゐる干潟かな
とびはぜを仕留めてけりな鴫の嘴
途中から猪垣に沿ふ下山道
猪垣の内と外との立ち話
荻わけて釣座へ小径ありにけり
閘門の照らされてゐる夜寒かな
啄木鳥は幹の裏へと行つたまま
城跡や柄長まじりに山雀も
山梔子の色いたらねど稜六つ
高く飛ぶときも鶺鴒波描き


2012-07-15

「週刊俳句」ようこそ小諸へ 本井 英

「週刊俳句」ようこそ小諸へ 
第4回小諸日盛俳句祭へのいざない……本井 英

今年も盛夏、7月27日(金)から29日(日)まで、長野県小諸市で「こもろ・日盛俳句祭」が開催されます。高濱虚子が8月まるまる一ヶ月、俳句会を開いた明治41年から、104年目。たった三日間ではありますが、俳句漬けの日々をお楽しみ下さい。

俳句を楽しむなら「俳句会」が一番。テーブルを囲んだ全員が同じ句数を投句し、同じ句数を選句する。プロと呼ばれる人も、先週始めたばかりの人も同等に感想を述べ合い、意見を交わす。さまざまの知性や感性と触れ合いながら、自分の俳句を見つめ直す。そんな機会を年に一度もたらしてくれるのが「こもろ・日盛俳句祭」です。

午前中、小諸の市内や郊外を散策・吟行。定番はなんと言っても「小諸なる古城のほとり」懐古園でしょうが、ほかにも「北国街道の町並み」など見所満載。

午後は20名づつ程に別れて俳句会。各句会では現在俳壇で活躍中の若手・中堅俳人がボランティアでお手伝いをします(小諸では「スタッフ俳人」と呼びます)。投句数は5句づつですが、沢山出来てしまった人のために「記念募集句」というのもあります。夕方までに投句しておくと当番の「スタッフ俳人」の選句が翌朝までに終わって、発表されます。賞品もありますよ。

毎日、夕刻には一堂に集まって、講演会やシンポジウム。その後は懇親会。その後は、口角沫を飛ばして俳句談義にを続ける人、さらに俳句会をする人、すっかり草臥れて寝てしまう人。

吟行のバリエーションとして、今年は去年に引き続き「高原列車句会」があります。これは小海線のハイブリット車を貸し切りにして特別ダイヤを組み、八ヶ岳高原野辺山駅まで吟行するもの。帰りの車内で俳句会をしながら、夕刻までには小諸に戻ります。

また今年からの新企画として、標高二千メートルの高峯高原までバスで登って、高原を吟行、近くの高原ホテルで俳句会。これも夕刻には小諸に戻ります。

また近くの布引観音やワイナリー、虚子の疎開していた旧虚子庵へは、シャトルバスが常時運行され、無料で利用することが出来ます。

 第一日目、夕刻(27日)の講演は俳人で虚子の孫に当たられる星野椿先生。虚子と共に小諸に疎開して居られた日々を回想していただきます。

第二日目、夕刻(28日)のシンポジウムは、今、話題沸騰の「二十四節気」の話を中心に「私にとって季題とは」を考えます。今回は気象協会から担当者も参加、筑紫磐井さん、片山由美子さんとの激論が今から楽しみです。

第三日目、夕刻(29日)の「さよならパーティー」では、俳句祭を手伝ってくださった「スタッフ俳人」達の短冊抽選会もあります。大家の先生の短冊も良いけど、若手俳人の「若書き」も楽しいですよ。

また、同時開催の「全国俳誌展」も見逃せません。普段、町の書店では見られない、俳句結社誌が一堂に展示され、さらに各誌、一日五冊づつ「お持ち帰り」用が用意されています。何冊か貰って、帰りの汽車で読みながらというのも悪くありません。

宿泊については、各自手配となりますが、大会事務局(TEL0267−26−3010)に問い合わせ下されば、さまざまに手伝ってくれます。

また申し込み締切は、一応7月17日までとなっていますが、前日まででも大丈夫。

≫申し込み

実は当日に行っても参加はできますが、当日の参加費は500円高くなってしまうから、矢張り早い方が良いでしょう。