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2014-11-16

荒川倉庫 豚三十句

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週刊俳句 第395号 2014-11-16
現代俳句新人賞落選作 荒川倉庫 豚三十句
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2012-12-23

ひとり落選展×4テキスト 近恵 夕空へ

現代俳句新人賞応募(予選通過)
夕空へ    近 恵

片方の胸に心臓夏はじめ
雨催かたっぱしから薔薇をかぐ
カレー屋の前へ戻ってくる薄暑
若葉風白線の外側に足
短夜の鳥籠に飼うハムスター
青梅が太る雨の香吸いつくし
夏山へ入るすっきりしないまま
ひとごとのようにゼリーの融けている
素肌へと塗り込められている炎暑
一切をこっぱみじんに滝壺は
深呼吸して虫の夜へはいりこむ
西瓜切る太陽に見つかる前に
晴れの日は膨れると決め芒原
秋風へ旅の鞄の口ひらく
轟々と体内の水菊人形
行く秋の骨格は自由にならず
小春日の見下ろしている観覧車
金網がぎしと広がり冬の月
梟よ石釜は冷え切っている
大寒のからだから紐抜き取られ
額から突っ込んでいく深雪晴
ストーブの前のお手玉よく落とす
手品師のウサギは消えて春隣
少しだけ噛んで風船ふくらます
号令の声が小さい春の土
春の波手に乗る程のものを捨て
白木蓮より夕空へ放たれる
春の汗知らない街を映すミラー
雨音の籠もった躰暮の春
春昼の影を静かに切り離す




ひとり落選展×4 近恵 夕空へ

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週刊俳句 第296号 2012-12-23
近恵ひとり落選展 夕空
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