後記
第1回週刊俳句賞を受賞された岡田由季さん、おめでとうございます。応募者の皆様、ありがとうございました。繰り返しになりますが、特別審査員をお引き受けくださった6氏に深く深く感謝いたします。
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「賞レース」という言い方があります。レースというからには競争があり、受賞者(prize winner)はその競争を勝ち抜いて、prize(賞)を手に入れます。けれども、何を prize とするかは参加者それぞれが決めることです(これは自分のブログにも少し書いたことですが)。
点数や賞だけが貴重であるわけがありません。ある人にとっては、審査や互選の選評(ことば)が何より貴重でしょう。あるいは、互選という過程を通して39作品を読んだ、その経験が「賞」だったりもします。あるいは、もっと他の何か。なんでもいいのです。応募者全員がそれぞれ自分にとっての「賞」を持って帰ることができた、ということであれば、この第1回週刊俳句賞は大成功です。
野暮な話が長くなりました。ゴタクはこれくらいにして、あとは「打ち上げパーティ会場」で。応募者だけでなく、読者の皆様も、ご遠慮なくどうぞ。私もコメントさせていただきます。「週刊俳句賞の舞台裏」のことをお話しするくらいのサービス精神は持ち合わせています。
そんなわけで、「週刊俳句賞」という、ふと思い立って始める、その瞬間までは思ってもみなかったイベントは日程を終えますが、もちろんのこと「週刊俳句」がは続いていきます。また、次の日曜日にお会いしましょう。
(さいばら天気 記)
no.015/2007-8-5 profile
■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(平成15年度)現代俳句評論賞。
サイト「無門」 http://homepage2.nifty.com/jinrai/
■中山宙虫 なかやま・そらん
1955年大分県生まれ。ずっと九州で生きている。俳句は1999年より。現代俳句協会会員。九州俳句作家協会会員。「麦」「霏霏」同人。サイト「俳句の虫」http://www.hpmix.com/home/musinannda/T1.htm
■羽田野 令 はたの・れい
大分県生まれ。「吟遊」同人。山繭の会(短歌)会員。京都市在住。
メルマガ「ふわりと一句」 http://mini.mag2.com/pc/m/M0051420.html
■吉田悦花 よしだ・えつか
千葉県生まれ。月刊俳句誌「炎環」編集長。「豆の木」「海程」。現代俳句協会会員。主な著書に『ビジュアル版 わん句歳時記』(チクマ秀版社)、『江戸ソバリエ』(マキノ出版)など。
サイト「江戸ソバリエ☆吉田悦花の俳句ファクトリー」http://touki.cocolog-nifty.com/
サイト「吉田悦花のわん句にゃん句」http://www.geocities.jp/hh_nippa/wanku/index.html
■猫髭 ねこひげ
「きっこのハイヒール」所属。
サイト「三畳の猫髭」 http://homepage1.nifty.com/ssweb575/page056.html
■鈴木茂雄 すずき・しげお
1950年大阪生まれ。1970年頃作句開始、現在インターネット句会「ハイヒール句会」所属。
HP「WEB 575 Internet Haiku Magazine」 http://homepage1.nifty.com/ssweb575/
■ひらの こぼ
1948年京都生まれ。「銀化」同人。著書(最新刊)『俳句がうまくなる100の発想法』(草思社)。
■さいばら天気 さいばら・てんき
播磨国生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。句集に人名句集『チャーリーさん』(私家版2005年)。
ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/
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2007-08-05
後記+プロフィール015
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見えざるもの by民也
いつとなく吹くのをやめたしやぼん玉
鉢植ゑの雛となりし腕かな
小さな挫折積もれば重く風車
雲雀笛いもうとなんかぶつ壊す
回収の風船惜し気なく割るよ
夏の川もろもろのものしづめつつ
堰の上の水溜まりかね落ちてゆく
プールが思い出吸水孔の女の子
夏の海底につめたき肌触り
湾内はゴジラの潜む涼夜かな
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