後記
前号からデザインがすこし変わりました。こうしたたぐいの変更には勇気が要ります。でも、夜中になんとなく決心がついて、えい、や!と変えてみました。いかがでしょうか?
マックPC+インターネット・エクスプローラーという(まったくもって推奨できない)組み合わせでご覧になっていた皆さんは、新デザインへの変更で誌面が見やすくなったと思います。
それでも、このbloggerという米製のブログサービス、意のままにならないことが多く、不細工なことになっている部分も多いと思います。そこのところは、なにとぞご寛恕ください。
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さて、今週号の話。関悦史さんの「前田英樹氏講演「芸術記号としての俳句の言葉」を再読する」は、小誌第19号掲載の宇井十間さんの記事にも呼応。とても刺激的で含蓄深い論考です。
小特集は、若い詩人と若い俳人なら成る「俳句と詩の会」のセッションを誌上再現した「高浜虚子を読む」。ぞんぶんにお楽しみください。
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ああ、こんな感じなんだなと、かつて見ていた「俳句と俳句世間の風景」は大きく変わりつつあるのかもしれません。若い人たちを見ていると、そう感じます。今号の関悦史さんの記事や小特集でも、同じ感慨をもちました。これから広がっていく「新しい風景」のなかで、『週刊俳句』はわずかながらでも存在意義を持つことができるのか。不安はありますが、希望はある、と信じて、刊行を続けていきます。
それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。
(さいばら天気 記)
no.024/2007-10-7 profile
■振り子 ふりこ
横浜市生まれ、横浜市在住。「百句会」、「月天」、「豈」同人。
俳句BBS「Satin Dolll」http://6801.teacup.com/furiko/bbs
■関 悦史 せき・えつし
1969年生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞。無所属。
■小野裕三 おの・ゆうぞう
1968年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。第22回(2002年度)現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)。
サイト「ono-deluxe」http://www.kanshin.com/user/42087
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。
ブログ「胃のかたち」 http://uedas.blog38.fc2.com/
■さいばら天気 さいばら・てんき
播磨国生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。句集に人名句集『チャーリーさん』(私家版2005年)。
ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/
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2007-10-07
後記+プロフィール 024
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鳩小屋の掟 母の場合 by民也
息の合ふ同僚の去り花は葉に
母の日の毒づく客の古び靴
仕事増え何かの足りず冷し麦
紫陽花や居ぬ人の陰口に飽く
夏蜜柑子の成績に報われず
冷房のベンチ温める常の客
花火果て清の行方尋ねる子
日替わりの床に伸びたるソーダ水
携帯の定まらぬ声鵙の贄
やがてひらく鞄の中の稲光
オープンハウス見学会 by民也
リビングの自家原発床暖房
キッチンのコンビニ店舗新酒かな
秋の水便座の並ぶトイレかな
浴槽はフローリングや水澄めり
団栗や可動階段は収納
どの部屋も吹抜けロフトきりぎりす
天井のスプリンクラー扇置く
秋の蚊帳排水口は隅々に
外断熱鉛採用秋没日
対地震射出ベッドよ月光へ
※お!多部未華子も見に来てる!
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