暮 れ 残 る 加藤かな文
はつふゆや切り取り線をゆく鋏
冬の駅朝の埃が浮遊する
革靴のはみ出してをる時雨かな
透きとほるものに風呂吹風の夜
さつきから太陽に蝿枇杷の花
小春日の吾を追ひ越す川遥か
持ち帰る落葉くるくるよく回る
吊革のぶつかる音や冬の月
枯芝に張りつく松の影と鳥
暮れ残る十一月のどんぐりも
2007-11-25
加藤かな文 暮れ残る テキスト
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
暮 れ 残 る 加藤かな文
はつふゆや切り取り線をゆく鋏
冬の駅朝の埃が浮遊する
革靴のはみ出してをる時雨かな
透きとほるものに風呂吹風の夜
さつきから太陽に蝿枇杷の花
小春日の吾を追ひ越す川遥か
持ち帰る落葉くるくるよく回る
吊革のぶつかる音や冬の月
枯芝に張りつく松の影と鳥
暮れ残る十一月のどんぐりも
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