図 書 館 へ 小倉喜郎
椅子持って紋白蝶についてゆく
シャボン玉煉瓦造りの家の前
犬は外へ出たがっている雛祭り
箱いっぱいの本を担いで梅の下
ジーンズのポケットの穴薮椿
キスをする春の地震の少し後
山ざくら砂場に砂が運ばれて
黄砂降る父によく似た人といて
靴磨く菜の花畑に陽が落ちて
啓蟄の電車乗り継ぎ図書館へ
2008-03-30
10句作品テキスト 小倉喜郎 図書館へ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
図 書 館 へ 小倉喜郎
椅子持って紋白蝶についてゆく
シャボン玉煉瓦造りの家の前
犬は外へ出たがっている雛祭り
箱いっぱいの本を担いで梅の下
ジーンズのポケットの穴薮椿
キスをする春の地震の少し後
山ざくら砂場に砂が運ばれて
黄砂降る父によく似た人といて
靴磨く菜の花畑に陽が落ちて
啓蟄の電車乗り継ぎ図書館へ
0 comments:
コメントを投稿