2008-05-04

後記+プロフィール 054

後記  さいばら天気



「海外詠」という言い方は、考えてみればおかしな言い方です。「いま、ここ」が俳句が生まれる。そこがどこであろうが、作者にとっては「ここ」でしかない。でも、まあ、便宜上、「海外詠」という括り方はすでに定着していますし、そうした切り取り方で、俳句を考えてみるのもムダではないでしょう。今回の特集「海外詠」には、4氏から寄稿をいただきました。俳句作品も、添えていただいた散文も、それぞれ滋味豊か、含蓄豊か。おもしろい特集になったと思います。

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連休後半と、巷では言うらしい。東京近郊では、昨日の雨から一転、晴れ上がりました。

それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。


no.054/2008-5-4 profile

■対馬康子
 つしま・やすこ
1953年高松市生まれ。19歳の時、中島斌雄主宰「麦」入会。「原生林」学外参加。1990年、有馬朗人主宰「天為」創刊に参画。94年、朝日新聞国際衛星版「アジア俳壇」創設・選者。2001年より「天為」編集長。「麦」同人、「芝不器男俳句新人賞」選考委員。

中島 隆 なかじま・りゅう
1927年福岡県生まれ。1953年、富安風生に二年程師事。俳句中断、仕事で内外各地遍歴。1991年「炎環」同人を経て、現在「雁坂」同人。1999年、句集『覇王樹』上梓。現在、複数の句会に参加。現代俳句協会員。


■長谷川 裕 はせがわ・ゆたか
1950年東京生まれ。「百句会」世話人。句集に『彼等』(西田書店2003年)。

小野裕三 おの・ゆうぞう
1968年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。第22回(2002年度)現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)。
サイト「ono-deluxe」http://www.kanshin.com/user/42087

■鴇田智哉 ときた・ともや
1969年木更津生まれ。第16回(2001年)俳句研究賞受賞、第29回(2005年)俳人協会新人賞受賞受賞。句集に『こゑふたつ』。「雲」編集長。

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。小池正博と二人誌「五七五定型」を年に一度出す。昨年11月に、第二号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで(定価なし)。その他、「もとの会」、「北の句会」、「樫句会」、「逸」、「垂人」に参加。サイト「野口家のホームページ」http://www.saturn.dti.ne.jp/~ngyutaka/

■かまちよしろう かまち・よしろう
漫画家。1949年静岡県生まれ。早稲田大学漫画研究会、谷岡ヤスジのアシスタントを経て漫画家デビュー。代表作「こにくらじいさん」。現在、俳句と漫画のコラボをめざしたブログ「漫俳」を展開中。http://manhai.blog118.fc2.com/

■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」 http://homepage2.nifty.com/jinrai/

さいばら天気 さいばら・てんき1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。現代俳句協会会員。ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/



2 コメント:

民也 さんのコメント...

 トレーディングカードにしたい俳句②

特別審査員の選評、互選結果、読者投票結果、を参考にして、第二回週刊俳句賞(大学生大会)応募作の中から、トレーディングカードに推薦したい俳句を選んでみました。

12移りゆく四季の句 悠城 より
 霜を踏む音に重なる笑い声
 ひな祭心華やぐ雨夜かな

13青 岡本飛び地 より
 ゆったりと曲がる二車線春の闇
 菜の花は踏まないで手の鳴る方へ

14四季の移り変わり 山風嵐 より
 初雪と子どもの声が空に舞ふ
 緩やかに巡る山々紅葉狩り

15四季 水篶 より
 はたたがみ天の叫びか叫び声か
 窓辺より足跡たどる冬日和

16昼の月 大穂照久 より(受賞作)
 雨傘を乾かしてゐる春の宵
 コンタクトレンズにあふれ春の水

17多孔質 飯田哲弘 より
 春宵の爪はぬぬぬと伸びゆけり
 大根の切りくち乾きゆくを見ゆ

18来歴否認 久留島元 より
 継子だという夢を見る今朝の春
 トンネルを脱ければ雪の降らぬ国

19日常の中で 果唐由宇 より
 福笑い平成世代に薄れゆく
 アリエナイ聖夜のともは参考書

20暖かな、冷たくとも暖かな光 真白 より
 水槽にビー玉落とす暖かし
 赤んぼう警戒しつつ手になずな

21心の底 酒井俊祐 より
 三寒四温喉元の髭残り
 蛇穴を出てとろとろの化粧水

22傘のうら 浜いぶき より
 鉄骨の組み上がりけり木の芽吹く
 傘のうらの色やはらかき春の雨


先週分と合わせて計22句。例えば一袋税込525円(10枚入り)のトレーディングカードとして発売された場合、買ってもいいと思える句です。

とりあえず、パソコンと名刺が印刷できるプリンタと家庭用ラミネーターがあれば、簡単なトレーディングカードは作れると思うのですが。自作の俳句カードを作って学園祭などで売ってみよう、という学生がいたら、その販売結果を知りたいものですね。THCあたり、そんなことをやってくれそうな気がしたりして。

民也 さんのコメント...

 実か皮か by民也

陽炎やファラファシファラソミソミソド

虚子の忌のミミソララシソファファファソミ

ラミソソファレレレファミミソ木の芽時

ファラファミレミソファラファミレ春惜しむ

夏隣レミソレミレレドミミミド

[ド]ラ[ド]ラシシソシソシソラ五月来る

初夏やミラシラソソシソソファファミ

ミレドレミレミファミレミファ風薫る

鯉幟ファファミファソシソファソミレミ

レッ{シシラ}ドミレドドミレ菖蒲湯に


※[ ]内は高音部、{ }内は低音部。

※(永井一郎のナレーションで)
「君は本気で俳句を壊すことができるか?」