2008-08-24

後記+プロフィール 070

後記  さいばら天気


今週の動画(トップページ下のhaiku mp)はタイプライターの特集です。欧米の人にとってタイプライターはさぞかし象徴的な事物なのだろうと想像します。ハバナに暮らしたヘミングウェイの書斎には、いまもタイプライターが置かれているそうです。映画「善き人のためのソナタ」(2006年ドイツ)では、反体制劇作家の使うタイプライターが重要な小道具の役割を果たしていました。

パソコンのキーボードはタイプライターに似ていますが、タイピングの伝統をもたない日本人にとっては、キーボードを叩くことが「書くこと」の象徴にはなりにくい。かといって、原稿用紙の升目を埋めていく作家というのも、ちょっと古めかしくて白々しい感じもします。

俳句はいいですね。紙片さえあれば楽しめます。句帳がなくとも、チラシの裏でも紙ナプキンでも、用は足ります。

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ではまた、次の日曜日にお会いしましょう。



no.070/2008-8-24 profile


小林鮎美 こばやし・あゆみ
1986年群馬県北部山沿い生まれ。法政句会幹事。

山田露結 やまだ・ろけつ
1967年生まれ。第九回銀化新人賞受賞。「銀化」同人。


■佐藤文香 さとう・あやか
1985年生まれ。「ハイクマシーン」「里」所属。第二回芝不器男俳句新人賞対馬康子審査員奨励賞受賞。2008年、句集『海藻標本』上梓。

小野裕三 おの・ゆうぞう
1968年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。第22回(2002年度)現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)。
サイト「ono-deluxe」http://www.kanshin.com/user/42087

■玉簾 たますだれ
1958 年東京生まれ。石垣 島在住。現在無所属。俳句スクエア新人賞、Haiku Reading CD book『Raku Teapot Haiku』に参加。愛・地球博「連続カンブリアン・ゲーム/5-7-5カンブリアン」セッションマスター。ヴォーカリスト。サイト "Haiku Arts Room" http://www.cosmos.ne.jp/~m10031/

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。小池正博と二人誌「五七五定型」を年に一度出す。昨年11月に、第二号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで(定価なし)。その他、「もとの会」、「北の句会」、「樫句会」、「逸」、「垂人」に参加。 サイト「野口家のホームページ」http://www.saturn.dti.ne.jp/~ngyutaka/

■かまちよしろう かまち・よしろう
漫画家。1949年静岡県生まれ。早稲田大学漫画研究会、谷岡ヤスジのアシスタントを経て漫画家デビュー。代表作「こにくらじいさん」。現在、俳句と漫画のコラボをめざしたブログ「漫俳」を展開中。http://manhai.blog118.fc2.com/




1 コメント:

民也 さんのコメント...

 歌ふこと by民也

目覚めれば夕焼け空の陰の内

バス停を見下ろせる窓夏の潮

夏の夜の踏切渡り向かふのは

炎昼の吸い殻の散る定位置で

ギターケース中身抜き出す少女の手

歌声弦の音燕の子は眠り

夏の月ギター預ける追ひかける

遮断機だ白南風ばりの体当たり

バス停のベンチ二人に涼しさを

夏休みに再会約す日の出前

短夜のあなたは聴いてくれる歌

ふたり乗るバイクを停めて夏の浜

まだ赤い夏の日車線を急くばかり

スタジオだ夢をカタチにする時間

はや夜寒彼女の歌をCDで