森の絵 山田露結
今朝秋の針を落としてボブ・ディラン
涼あらたベッドに岸のあるごとし
空耳と空の間に秋の虹
少年の髪長くして星月夜
風上とせり木犀のあるところ
水澄むや脳をピアノにして眠る
森の絵に色なき風を加へけり
人魚からうろこ剥がれてゆく秋思
けふすでにきのふに似たる鰯雲
折鶴は脚をつくらずあきのかぜ
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2008-08-24
10句作品テキスト 山田露結 森の絵
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
森の絵 山田露結
今朝秋の針を落としてボブ・ディラン
涼あらたベッドに岸のあるごとし
空耳と空の間に秋の虹
少年の髪長くして星月夜
風上とせり木犀のあるところ
水澄むや脳をピアノにして眠る
森の絵に色なき風を加へけり
人魚からうろこ剥がれてゆく秋思
けふすでにきのふに似たる鰯雲
折鶴は脚をつくらずあきのかぜ
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