帰 省 小林鮎美
泡立たぬ歯磨き粉あり帰省する
夏の野にタイヤ半分生えており
蜜豆を食べ終えたなら不戦勝
ガレージの前は花火をするところ
物置の奥に消火器夜の秋
明け方に通り雨あり秋に入る
星合にささめく音の製氷機
じゃがいもを潰す厨の暗さかな
匂いつつ白桃熟れる夜の鹿
秋が来て足の甲より骨乾く
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2008-08-24
10句作品テキスト 小林鮎美 帰省
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
帰 省 小林鮎美
泡立たぬ歯磨き粉あり帰省する
夏の野にタイヤ半分生えており
蜜豆を食べ終えたなら不戦勝
ガレージの前は花火をするところ
物置の奥に消火器夜の秋
明け方に通り雨あり秋に入る
星合にささめく音の製氷機
じゃがいもを潰す厨の暗さかな
匂いつつ白桃熟れる夜の鹿
秋が来て足の甲より骨乾く
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