後記 ● 村田 篠
今年の三が日はみごとな晴天でした。そのおかげで、空路帰省先から東京へ帰ってくる旅客機の窓から、雲の上にちょこんと頂上をのぞかせた富士山を、はじめて見ることができました。いつもとは違う角度からの富士山の眺めは、書き割りのようなあの富士山とはべつの、まるで見知らぬ山のように素っ気なく、そのせいか、かえって目が離せなくなってしまい、着陸するまでずっと見つづけていました。
新しい体験というのは、いいものです。
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さて、今週号は、先週から引きつづき2009年新年詠(2)をお送りしております。ご寄稿下さいました皆様、ありがとうございました。
俳句作品では、山口東人さんをご紹介いたします。東人さんについて、その俳句についてはさいばら天気氏の前説をお読みいただきたいと思いますが、私も、俳句をつくり始めた当初から東人さんと句座を共にし、その句の不思議な魅力に浴してきたひとりとして、今回ご紹介できることをとてもうれしく感じています。
読み物としては、久しぶりの「俳句関連書を読む」の登場、おなじみの連載「林田紀音夫全句集拾読」、「俳句を読む」とそろいました。
どうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さい。
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では、また、次の日曜日にお会いしましょう。
no.090/2009-1-11 profile
新年詠(2)
■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」
■今村たかし いまむら・たかし
1940年生まれ。東京都練馬区在住。「杉」同人。「かるがも俳句会」代表。
HP http://www6.ocn.ne.jp/~karugamo/
■宇志和音 うし・かずね
俳暦 3年8ヶ月
所属 和賀江、宗形句会
職業 コピーライター
■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。現代俳句協会会員。
■大野朱香 おおの・しゅか
「童子」同人。句集『嗚呼』『はだか』『反物』『一雫』(いずれもふらんす堂)。
■大畑 等 おおはた・ひとし
1950年和歌山県新宮市生まれ。第21回(2001年)現代俳句評論賞受賞。03年1月ホームページ「俳かぐら」開設。現在、「遊牧」同人、「西北の森」会員。現代俳句協会会員。著作:私家版句集「むぎ懲役」、「おおいと㈼(共著)」。http://www.hat.hi-ho.ne.jp/hatabow/
■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。東京出身、大阪在住。「炎環」「豆の木」所属。2007年第一回週刊俳句賞受賞。ブログ「ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記」
■岡本飛び地 おかもと・とびち
1984年、愛媛県生まれ。電気通信大学大学院修士2年生。主にトーキョーハイクライターズクラブ関係の句会に参加。ブログ「それは、突然、アラスカのように」。
■越智友亮 おち・ゆうすけ
1991年生まれ。池田澄子先生に師事。 甲南高校に在学中。
■柿崎りん かきざき・りん
1959年神戸生まれ、アンカレッジ在住。「椋」「きっこのハイヒール」所属。「こてこて吟行句会」に参加。アンカレッジ詩と俳句の会世話人。
りんのいほり
■金子 敦 かねこ・あつし
1959年神奈川県生まれ。1985年作句開始。1987年「門」入会。1989年門新人賞受賞とともに同人となる。1996年第一句集『猫』上梓。1997年俳壇賞及び門同人賞受賞。2002年「門」を退会し「新樹」に入会 2003年「新樹」同人となる。2004年第二句集『砂糖壺』上梓。2008年第三句集『冬夕焼』上梓。俳人協会会員。
■川崎益太郎 かわさき・ますたろう
1946年広島生まれ。「海程」「夕凪」「明」同人。
■菊田一平 きくた・いっぺい
1951年宮城県気仙沼市生まれ。「や」「豆の木」所属、俳句「唐変木」代表。現代俳句協会会員。句集『どつどどどどう』、『百物語』(最新刊)。
■北大路 翼 きたおおじ・つばさ
短詩系アーティスト。私は私を裏切らなければよい。座右の銘は「キャバクラは新人を狙へ」。
■北川あい沙 きたがわ・あいさ
1965年東京生まれ。1999年「魚座」入会、今井杏太郎のもとで俳句をはじめる。現在「雲」同人。
■久保山敦子 くぼやま・あつこ
1955年福岡生れ。久留米在住。「白桃」同人。05年朝日俳句新人賞。
■熊谷 尚 くまがい・たかし
1968年秋田県生まれ。秋田市在住。
秋田大学教育文化学部附属小学校教員。
2002年「狩」入会。
■神野紗希 こうの・さき
1983年6月4日、愛媛県松山市生。句集に『星の地図』。お茶の水女子大学修士課程在籍。現在、NHKBS俳句王国の司会。
■小林苑を こばやし・そのを
1949年、東京生まれ。「里」同人「月天・百句会・塵風」参加。
■米男。 こめお
昭和元禄前生。受賞歴などまったくもって無関係。
■近 恵 こん・けい
1964年青森県生まれ。「炎環」「豆の木」所属。2007年春より作句開始。
■斎藤悦子 さいとう・えつこ
1950年広島県生まれ。詩集『好きなひとの住んでる街へ』。2004年「街」入会。
■榊 倫代 さかき・みちよ
1974年生まれ。「天為」同人。
■島田牙城 しまだ・がじょう
1957年京都市生まれ。波多野爽波に師事。「青」編集長などを経て、現在「里俳句会」代表。邑書林編集長。句集『袖珍抄』(2000)。
邑書林 俳句の里の交差点
■鈴木不意 すずき・ふい
1952年、新潟県生まれ。東京在住。季刊同人誌「なんぢや」同人。
■高山れおな たかやま・れおな
1968年生まれ。「―俳句空間―豈」同人。句集に『ウルトラ』、『荒東雑詩』がある。『ウルトラ』の新装版が、沖積舎より近日中に刊行される。中村安伸と共に運営する俳句時評・書評のブログ「―俳句空間―豈weekly」は、毎週日曜日に更新中。
■玉簾 たますだれ
1958年東京生まれ。石垣島在住。現在無所属。俳句スクエア新人賞、Haiku Reading CD book『Raku Teapot Haiku』に参加。愛・地球博「連続カンブリアン・ゲーム/5-7-5カンブリアン」セッションマスター。ヴォーカリスト。サイト "Haiku Arts Room"
■茅根知子 ちのね・ともこ
1957年東京生れ。1999年「魚座」入会。2007年より「雲」同人。第4回(2001年)「魚座」新人賞。第15回(2001年)俳壇賞。句集『眠るまで』(本阿弥書店)。俳人協会会員。
■千葉皓史 ちば・こうし
1947年東京生まれ。早大卒。「泉」「夏至」同人を経て現在無所属。句集『郊外』で俳人協会新人賞受賞。俳人協会会員。日本文藝家協会会員。
■津田このみ つだ・このみ
1968年大阪生まれ。長野県松本市在住。「船団」「里」会員。句集『月ひとしずく』。
■寺澤一雄 てらさわ・かずお
1957年松本生まれ。1978年から作句開始。一日十句をミクシィで発表。三年目に入る。句集に1988年刊の『虎刈』。所属は「恒信風」、「雷魚」、「晩紅」、「天為」。
■鴇田智哉 ときた・ともや
1969年木更津生まれ。第16回(2001年)俳句研究賞受賞、第29回(2005年)俳人協会新人賞受賞。句集に『こゑふたつ』。「雲」編集長。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。
■長嶺千晶 ながみね・ちあき
1959年東京生まれ。82年「萬緑」入会。香西照雄に師事。2005年、23年在籍した「萬緑」退会。現在「ににん」同人。句集『晶』(1994)、『夏館』(2003)、『つめた貝』(2008)。俳人協会会員。
■中村國司 なかむら・くにじ
1949年栃木県生まれ。栃木県在住。「白魚火」会員。
■中村十朗 なかむら・じゅうろう
1952年東京生まれ。95年、句集『荒川くん』、96年「や」創刊同人。
■七風姿 ななふうし
千葉県の南端に住む老女です。ネットサ−フィンをしているうちに「オクンチ句会」に闖入。「豈」、「週間@豈」「週刊俳句」など覗くのが楽しみのこの頃です。「千葉県詩集」「北の句会」に参加。無所属。
■西川火尖 にしかわ・かせん
1984年京都市生まれ。石寒太に師事。2008年「炎環」同人。第三回龍谷大学青春俳句大賞短大・大学生部門優秀賞。ブログ「そして俳句の振れ幅」
■仁平 勝 にひら・まさる
1949年東京生れ。著書に『俳句が文学になるとき』(サントリー学芸賞)『俳句のモダン』(山本健吉賞)『俳句の射程』(俳人協会評論賞、加藤郁乎賞)など。
■野口る理 のぐち・るり
1986年生まれ。文学部哲学科専攻。
■長谷川 裕 はせがわ・ゆたか
1950年東京生まれ。「塵風」「月天」「吟遊」同人。句集に「彼等」など。
■羽田野 令 はたの・れい
吟遊(俳句)、ヤママユ(短歌)所属。メルマガ「ふわりと一句」 ブログ「けふえふえふとふてふ」
■蜂谷一人 はちや・はつと
蠍座B型。趣味、野鳥観察。
プログレのような句と、水墨画のコラボレーションに取り組んでいる。句画集「プラネタリウムの夜」(2005年)
■星 力馬 ほし・りきま
1966生まれ。「炎環」会員「豆の木」所属。杉並区高円寺在住。2004年より作句をはじめる。直近5年バーのマスター、現在無職。
■麻里伊 まりい
1948年宮崎生まれ。96年「や」創刊。2002年。句集『水は水へ』上梓。
■村上鞆彦 むらかみ・ともひこ
1979年生まれ、「南風」同人。
■村上瑪論 むらかみ・めろん
1956年生まれ。2000年「銀化」入会。現在たらりと「銀化」編集長。
■山口珠央 やまぐち・たまお
1975年生れ。2001年「澤」入会。2004年より同人。2003年、小説『ジュビリー』出版。
■雪うさぎ ゆきうさぎ
20世紀後半北海道生まれ、埼玉県在住。句歴は7年ほど。ブログ等を発表の場とし、「里」に投句する以外は無所属。
ウェブサイト、写真俳句ブログ「渺茫/本日の一句」
「雪うさぎのさ・え・らな日々」
■陽 美保子 よう・みほこ
1957年島根県松江市生まれ。札幌在住。平成12年「泉」入会。平成17年泉賞受賞。第22回(2008年)俳壇賞受賞。現在「泉」同人、俳人協会会員。
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■山口東人 やまぐち・とうじん
横浜市生まれ。20歳代半ば大野林火に惹かれ俳句を齧りだす。一時、「澤」に所属。現在「月天」「百句会」に参加。ブログ「東人雑記」
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。小池正博と二人誌「五七五定型」を年に一度出す。昨年11月に、第二号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで(定価なし)。その他、「もとの会」、「北の句会」、「樫句会」、「逸」、「垂人」に参加。 サイト「野口家のホームページ」
■相子智恵 あいこ・ちえ
1976年長野県生。「澤」同人。2003年澤新人賞、2005年澤特別作品賞受賞。俳人協会会員。
■石原ユキオ いしはら・ゆきお
春夏秋冬新年とあんた愛した地獄の季節詰めた小指で襖に書くは十七文字のラブレター。1982年生まれ、岡山在住。http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/
■大石雄鬼 おおいし・ゆうき
1958年生まれ、埼玉県育ち。現代俳句協会会員、「陸」同人、「豆の木」所属、平成8年に現代俳句協会新人賞。平成19年に豆の木賞。
■岡本飛び地 おかもと・とびち
1984年、愛媛県生まれ。電気通信大学大学院修士2年生。主にトーキョーハイクライターズクラブ関係の句会に参加。ブログ「それは、突然、アラスカのように」
■佐藤郁良 さとう・いくら
1968年生まれ。2001年夏、生徒を俳句甲子園に引率したことがきっかけで俳句を始める。2003年、「銀化」入会。2006年、「銀化」新人賞受賞。2007年に上梓した句集『海図』で、第31回俳人協会新人賞を受賞。
■澤田和弥 さわだ・かずや
1980年生。「天為俳句会」所属。
■田島健一 たじま・けんいち
1973年東京生れ。「炎環」「豆の木」。現代俳句協会青年部委員。ブログ「たじま屋のぶろぐ」
■西村 薫 にしむら・かおる
1956年生れ、福岡県宗像市在住。 菅原鬨也主宰「滝」所属、同人。川柳結社「川柳くろがね」所属。ブログ「エロティシズムを詠む 生命賛歌」 、「この指とーまれ!」
■浜いぶき はま・いぶき
1987年、東京生まれ。大学入学直後に慶大俳句に入会、俳句をはじめる。他大学などの句会にも参加。
■樋口由紀子 ひぐち・ゆきこ
1953年大阪府生まれ。姫路市在住。「MANO」編集発行人。「バックストローク」「豈」同人。句集に『ゆうるりと』『容顔』。セレクション柳人『樋口由紀子集』。共著に『現代川柳の精鋭たち』。川柳Z賞受賞。川柳句集文学賞受賞。「川柳MANO」サイト
■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。東京在住。2002年、俳句を始める。「魚座」を経て、現在「雲」同人。「月天」会員。俳人協会会員。
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」
■さいばら天気 さいばら・てんき
1955年兵庫県生まれ。97年「月天」句会で俳句を始める。1998~2007年「麦」在籍。03年「麦」新人賞、05年、06年「豆の木賞」受賞。現在「豆の木」会員。現代俳句協会会員。「七曜堂」、「俳句的日常」
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2009-01-11
後記+プロフィール 090
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