2009-04-12

後記+プロフィール 103

後記 ● さいばら天気


新宿はすごい人出で、そのなかからエレキギターの音が聞こえてきました。見ると、若くて細い青年がカラオケ伴奏を流しつつ弾いているのでした。これもストリート・ミュージシャンというのでしょうか。フレーズはロックですが、音量は小さい。コンパクトでポータブル。かつての「ロック」とはほど遠いのですが、それでもフレーズはロック、青年の衣裳も黒っぽくて、ロックといえばロックなのでした。

 

夜中に帰宅すると、テレビがついていて、アメリカのドラマが流れていました。画面の俳優がモーガン・フリ-マンといかりや長介を足して二で割ったようだなあと思いつつ居間を出て、週刊俳句のアップ作業。

 

机の前の棚に、2センチ四方ほどの写真が貼ってあります。「プリクラ」というんですね。ずいぶんまえに近所の子が遊びに来たとき、何を思ったのかそこにぺたっと貼っていって、「なんでこんな写真をここにずっと…」と思いながらも、剥がして捨てるのもなんだか薄情なようで、そのままです。写真には知らない子も混じって4人。菓子箱に収まった詰め合わせのように4つの顔が笑っています。「箱かあ」と思います。

写真は、むかし、箱っぽかった。カメラは部屋という意味らしいですが、部屋というより箱ですね。上からのぞき込む式の旧式カメラだと、「箱」感はさらに強まります。機械が箱なら、写真も四角い箱。景色や人が箱の中に収まった感じです。

やがて、写真の「箱」感は薄れていって(光の取り込み方に進歩があったのでしょう)、いまや写真は、明るい窓のように、目の前に見えるものを鮮明に再現します。

プリクラというのは、カメラがかつて纏っていた「箱」感の再来なのだ、と思いました。

 

書くことがないと、このように、今日一日のくだらないことを書き連ねてしまいます。この「後記」、なかなか難しいのです。篠さんや信治さんはうまく書いてますけど、苦労するのですよ、いや、実際。

 

さて、週俳は今週も絢爛豪華・盛りだくさん。楽しんでいただけると確信しています。

 ●

ウラハイ=裏「週刊俳句」で始まった100号記念の連句は、初折裏に突入。誰でも付句を投句していただくオー プン形式ですので、お気軽に御参加ください。

そのウラハイでは「中嶋憲武まつり」もスタートしました。唐突ですみません。とうぶん中嶋憲武さんが大活躍します。

 

ではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.103/2009-4-12 profile


■小川軽舟 おがわ・けいしゅう
1961年千葉県生まれ。「鷹」主宰。句集『近所』『手帖』。著書『現代俳句の海図』他。

■小池康生 こいけ・やすお
大阪出身。「銀化」新人賞受賞。「銀化」同人。俳人協会会員。

■広渡敬雄 ひろわたり・たかお
1951年福岡県生まれ、 現在千葉市在住。平成元年作句開始、能村登四郎に師事。
「沖」「青垣」同人、俳句協会会員。平成11年第一句集「遠賀川」(ふらんす堂)上梓。同句集で中新田俳句大賞候補。平成17.18.19年角川俳句賞最終選考候補。

■江渡華子 えと・はなこ
1984年生まれ。いて座のO型。2002年、第四回神奈川大学青春俳句大賞・最優秀賞受賞、2007年、第一句集『光陰』。

■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。現代俳句協会会員。

■中田八十八 なかた・はちぢうはち
1978年栃木県生まれ。トーキョーハイクライターズクラブ等で活動中。数理科学博士。ブログ「番外札所

■菊田一平 きくた・いっぺい
1951年宮城県気仙沼市生まれ。「や」「豆の木」所属、俳句「唐変木」代表。現代俳句協会会員。句集『どつどどどどう』、『百物語』(最新刊)。

■馬場龍吉 ばば・りゅうきち
1952年新潟県生まれ、東京都在住。第49回(2004年)角川俳句賞受章。「蒐」編集人。俳俳本舗BBS

■赤羽根めぐみ あかばね・めぐみ
2005年より俳句を始める。「いつき組」組員。「軸」会員。

■山崎志夏生 やまざき・しげお
1959年東京生まれ。埼玉県川越市在住。「いつき組」組員。 「藍生」会員。

■ひらのこぼ ひらの・こぼ 1948年京都生まれ。「銀化」同人。著書『俳句がうまくなる100の発想法』(草思社)『俳句がどんどん湧いてくる100の発想法』(同)。

■久保山敦子 くぼやま・あつこ
1955年福岡県久留米市生まれ。「白桃」同人。第8回(2005年)朝日俳句新人賞受賞。

■榊 倫代 さかき・みちよ
1974年生まれ。「天為」同人。

■浜いぶき はま・いぶき
1987年、東京生まれ。大学入学直後に慶大俳句に入会、俳句をはじめる。他大学などの句会にも参加。

■山田露結 やまだ・ろけつ
1967年、愛知県生まれ。「銀化」同人。第九回「銀化新人賞」受賞。銀化十周年コンクール「銀翼賞」小澤實賞受賞。

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)。2月1日に、第三号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで。進呈します。 サイト「野口家のホームページ」


■石原ユキオ いしはら・ゆきお
春夏秋冬新年とあんた愛した地獄の季節詰めた小指で襖に書くは十七文字のラブレター。1982年生まれ、岡山在住。http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」

さいばら天気 さいばら・てんき
1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。1998~2007年「麦」在籍。現在「豆の木」会員。現代俳句協会会員。ブログ「七曜堂」、「俳句的日常

1 コメント:

民也 さんのコメント...

 起つ前は転びし多部未華子の春  民也

 朝ドラやなんでそうなる多部未華子  民也


イエイ! 俳人の星・多部未華子嬢の、NHK朝昼連ドラの主役本採用を祝して、贈答句を押し付けでえいッ!!


……「朝ドラ」は、なんとなく、春の季語ね。というか、多部未華子嬢は、この頃すっかりNHKでも笑われギャグキャラにされとるのね。なんだかなあ。妙にそれが合ってるから、かえってつっこみづらかったりして。