おいでシンガポール 山口優夢
赤道直下投げやりに花開くなり
をとこ三人旅にしあれば猥談す
息もせずマーライオンは水吐けり
よく晴れて木より鉄骨多き島
サイの顔草にまみれて草を食ふ
ライオンはふぐりを舐めることやめず
仏像のごと光りけり河馬の肌
火を食らふ見世物月のぬめりけり
夜も亜細亜ながながと川風の吹く
船に手を振らず八月十五日
●
2009-08-30
10句作品テキスト 山口優夢 おいでシンガポール
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
おいでシンガポール 山口優夢
赤道直下投げやりに花開くなり
をとこ三人旅にしあれば猥談す
息もせずマーライオンは水吐けり
よく晴れて木より鉄骨多き島
サイの顔草にまみれて草を食ふ
ライオンはふぐりを舐めることやめず
仏像のごと光りけり河馬の肌
火を食らふ見世物月のぬめりけり
夜も亜細亜ながながと川風の吹く
船に手を振らず八月十五日
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