2010-02-07

後記+プロフィール 146

後記 ●  山口 優夢


「暦の上ではもう春なんだよ」と、同じ研究室の仲間に(ちょっと自慢げに)言うと、ピンと来ないような顔をします。言っている僕の方でも実はあんまりピンと来ていないので、まあ、当然と言えば当然ですね。

でも、どうせ春とか秋とか人間の決めた区分なのだから、そう思えば思えてくるのが不思議でして。要は気分の問題のような気もしてきます。今日も風が冷たいながら、空を見上げた時のボリューミィな雲の白さが、春っぽいおだやかさに見えなくもなかったのでした。



今週号も盛り沢山な内容に仕上がりました。

先週に引き続いて現俳協の勉強会レポート、今週は第2部、田中裕明の人と作品について生駒さんがレポートしてくださいました。みなさんの語る「田中裕明」を聞いていると、作品に触れるだけではなく、やはり実際にお会いしてみたかったと詮無いことを思ってしまいます。

作品を通して触れることのできる田中裕明もいれば、誰かの思いや言葉を介して触れることのできる田中裕明もいる。それぞれがゆるやかにリンクして一つの人物像を結んでゆく。このシンポジウムは、そういうふうにして田中裕明に出会いなおすことのできる場だったのだろうな、とうらやましく思いました。僕も、修士論文さえ終わっていれば絶対に行っていたところなのですが。



新撰21に関しては、神野紗希さんと外山一機さんにそれぞれシンポジウムを聞いた感想を書いていただきました。御二方がお書きになった豈49号の原稿を、シンポジウムの第2部で叩き台にさせていただいた関係から、是非シンポジウムを聞いての反応をうかがいたかったということもあり、御稿をいただいたというわけです。御二方とも、それぞれご自身の意見を別の角度から語りなおしていて、大変興味深いです。

また、新撰21そのものが若手俳人を集めた書物でしたが、このアンソロジーに収載されているどの俳人よりも若い俳人の方々から、新撰21の書評をいただきました。中学生から見ると20代・30代の俳人はどのように見えるのでしょう。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.146/2010-2-07 profile

■田中英花 たなか・えいか
1949年兵庫県生まれ。96年「火星」入会、2006年退会。07年「椋」入会。句集『じやがたらの花』(2009年)上梓。俳人協会会員

古谷空色 ふるや・くうじき
1965年、東京都生まれ。「澤」所属。


■森賀まり もりが・まり
昭和35年、愛媛県生まれ。昭和58年「青」入会。波多野爽波に師事。平成6年「百鳥」入会。平成18年「静かな場所」創刊。句集『眠る手』『瞬く』(俳句協会新人賞受賞)。詩集『河へ』。田中裕明との共著『癒しの一句』。

■対中いずみ たいなか・いずみ
1956年大阪市生まれ。2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。04年、田中裕明逝去により「ゆう」終刊。現在、「椋」「晨」「静かな場所」同人。05年(第20回)俳句研究賞受賞。俳人協会会員。

■満田春日 みつだ・はるひ
昭和五十八年「海」入会、作句開始。平成十四年「ゆう」入会。十六年第五回「ゆう俳句賞」受賞。十八年「はるもにあ」創刊。「静かな場所」同人。句集に『瞬』『雪月』(ふらんす堂)。

■山口昭男 やまぐち・あきお
1955年、兵庫県生まれ。「青」同人、「ゆう」編集長を経て、現在同人誌「静かな場所」「あした葉」「さへづり」所属。句集『書信』(2001年)。

■四ツ谷龍 よつや・りゅう
昭和三十三年札幌生まれ、東京育ち。昭和四十九年「鷹」に入会。昭和六十二年、冬野虹とともに二人誌[むしめがね」創刊。平成九年ホームページ「インターネットむしめがね」開設。著書に句集『慈愛』『セレクション俳人・四ッ谷龍集』

■橋本 直 はしもと・すなお
1967年生。「豈」同人、「鬼」会員。「俳句の創作と研究のホームページ」

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「東大学生俳句会」「トーキョーハイクライターズクラブ」等で活動。

■土肥あき子 どい・あきこ
1963年静岡県生まれ。「鹿火屋」同人、俳人協会幹事、日本文藝家協会会員。句集「鯨が海を選んだ日」「夜のぶらんこ」、句画随筆集「あちこち草紙」。

■小池康生 こいけ・やすお
大阪出身大阪在住。「銀化」新人賞受賞。「銀化」同人。俳人協会会員。

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)。2月1日に、第三号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで。進呈します。 サイト「野口家のホームページ」


■神野紗希 こうの・さき
1983年6月4日、愛媛県松山市生。句集に『星の地図』。お茶の水女子大学博士課程在籍。現在、NHKBS俳句王国の司会。

■外山一樹 とやま・かずき
1983年10月生 まれ。2000年から2年間、上毛新聞の「上毛ジュニア俳壇」(鈴木伸一、林桂共選)に投句。2004年から同人誌『鬣TATEGAMI』(発行人林桂、 編集人水野真由美)に所属。ブログ(Haiku New Generation)http://haikunewgeneration.blogspot.com/

■山口萌人 やまぐち・もえと
開成中学3年生。

■青木ともじ あおき・ともじ
開成中学3年生。

■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」

■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。東京出身、大阪在住。「炎環」「豆の木」所属。2007年第一回週刊俳句賞受賞。ブログ「ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記」

■岡本飛び地 おかもと・とびち
1984年、愛媛県生まれ。主にトーキョーハイクライターズクラブ関係の句会に参加。ブログ「それは、突然、アラスカのように」

■川嶋一美 かわしま・かずみ
1949年京都府生れ。1971年「沖」入会。2007年「沖」退会、同人誌「青垣の会」入会。俳人協会会員。第21回俳壇賞受賞。2009年1月第一句集「空の素顔」上梓。

■月野ぽぽな つきの・ぽぽな

1965年長野県生まれ。ニューヨーク市在住。「海程」同人。「豆の木」「方舟」(NY)「NY句会」「青山俳句工場05」「卵の会」所属。2008年海程新人賞、2009年豆の木賞受賞。

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」

さいばら天気 さいばら・てんき
1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。1998~2007年「麦」在籍。現在「豆の木」会員。現代俳句協会会員。2003年「麦」新人賞、05年、06年「豆の木賞」受賞。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twittter

■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程2年。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCの句会などに参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人最優秀 賞。第 二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。ブログ「そらはなないろ」

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