2010-05-02

週刊俳句この一句

週刊俳句3周年記念特別顕彰企画
週刊俳句この一句 


懇親会で発表された「「週刊俳句」この一句」。この一年の「週刊俳句」から一句を選んで顕彰させていただきました。

スタッフ一同が一致して選んだのがこの一句。


たんぽぽに小さき虻ゐる頑張らう 南十二国

>>「越後」(2009.4.19.週刊俳句104号)


南十二国さんは新潟在住で、また「この一句」が決まったのが懇親会の前日であったため(すいません!)、当日はご出席いただけなかったのですが、今号にコメントを寄せてくださいました。


〔受賞コメント〕……南十二国さん

だれかと約束をした訳でもないのに、毎年同じ頃に草は萌え出し散りばめるように可憐な花をつける。虻も蜂も蝶々も蟻も、その中で黙々とそれぞれの役割を全うしている。
自然は正直で、素直で、虔ましい。そして、何より健気である。

ちょうど昨年の今頃の季節に何気なく作った句を、思いがけず、この一年の「「週刊俳句」この一句」として選んで頂いた。突然のことに驚いたが、嬉しかった。自分で作った句にこんな風に励まされるとは思ってもみなかった。

これからは眩しい季節。朝日に向かう向日葵のような力強い句を目指して、頑張りたい。


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