あくる日の 茅根知子
短夜の水際にゐる青い鳥
手鏡の中にひろがる青葉闇
綿棒を軽く使ひて月涼し
夕立のあたりより来る電話かな
あくる日の光の中へ夏の蝶
泳ぎ来し少年の耳美しく
蚊遣火のしばらく雨を待つてをり
吊るされたままでバナナに夜が来る
重さとは水のまはりの金魚鉢
揺れてゐる水に西日の匂ひかな
●
2010-06-13
10句作品テキスト 茅根知子 あくる日の
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photo by Tenki SAIBARA
あくる日の 茅根知子
短夜の水際にゐる青い鳥
手鏡の中にひろがる青葉闇
綿棒を軽く使ひて月涼し
夕立のあたりより来る電話かな
あくる日の光の中へ夏の蝶
泳ぎ来し少年の耳美しく
蚊遣火のしばらく雨を待つてをり
吊るされたままでバナナに夜が来る
重さとは水のまはりの金魚鉢
揺れてゐる水に西日の匂ひかな
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