2010-07-18

後記+プロフィール169

後記 ● さいばら天気


『俳句空間 豈 Weekly』が今週の第100号をもって終刊となるそうです。

http://haiku-space-ani.blogspot.com/

『豈 Weekly』第0号(創刊準備号)は2008年8月15日発行。ほぼ2年間にわたり、大きな存在感を示してきました。有能な書き手が少なからず存在することを俳句世間に知らしめた功績は殊に大きく、小誌・本号「で、俳句は読まれるようになったのか 豈weekly終刊に寄せて」(山口優夢)が触れるとおりです。

終刊は読者にとって残念ですが、創刊当初から100号決め打ち、この終刊は予定通りとも仄聞しています。それならば、今週、『豈 Weekly』は終わるのではなく、彼らの意図が「完成」するのだとも言えます。

ウェブ上のコンテンツについては各人さまざまの見解がありましょうが、アクセスが容易な点のみもってしても、アーカイヴとしての大きな利点を有しています。つまり、私たちは、図書館や書店、自分ん家のとっちらかった書棚に足を運び手を動かすよりも効率的に、例えば「俳句にまつわるさまざまなこと」に触れることができます。

『豈 Weekly』の今週をもっての終刊は、同時に、「俳句アーカイヴ」、101冊の俳句的コンテンツから成るアーカイヴのはじまりです。

運営の豈同人諸氏に残された仕事は、ただ放置することだけです。放っておきさえすれば、この豊かなアーカイヴは、埃にまみれることも西日に灼けることも朽ちることもなく、地球に電気がなくなる日まで保持されます。

私たちは、必要なときに、また気ままに手を伸ばす。101冊のウェブ版「豈」はこれからも、多くの人に参照・引用されることで生き続けるのです。



さて小誌『週刊俳句』の今週号は、貴重な2本の記事を、句誌からの転載というかたちで賜りました。小野裕三「「俳句想望俳句」の時代 2010年代の俳句を占う」、島田牙城「仮名使ひのこと再び 高山れおな氏の時評に触発されて」。両氏に改めて感謝申し上げます。



ではまた、次の日曜日にお会いしましょ う。


no.169/2010-7-18  profile

小野裕三 おの・ゆ うぞう
1968年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。第22回(2002年度)現代俳句協会評論賞、現 代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句集に『メキシコ料理店』(角 川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)。サイト「ono-deluxe」
 
■島田牙城 しまだ・がじょう
1957年京都市 生まれ。波多野爽波に師事。「青」編集長などを経て、現在「里俳句会」代表。邑書林編集長。句集『袖珍抄』(2000)。
邑書林 俳句の里の交差点

■石原ユキオ いしはら・ゆきお
春夏秋冬新年と あんた愛した地獄の季節詰めた小指で襖に書くは十七文字のラブレター。1982年生まれ、岡山在住。http://www.d-mc.ne.jp/blog/575/

■小池康生 こいけ・やすお
大阪出身大阪在住。 「銀化」新人賞受賞。「銀化」同人。俳人協会会員。

■ 野口 裕  のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)は4月10日に第四号を発行。入手希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp  まで。進呈します。 サイト「野 口家のホームページ」

■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程1年。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCなどの超結社句会に参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人 最優秀賞。第二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。2008年12月より銀化所属。アンソロ ジー『新撰21』(2009)に参加。ブログ「そらはなないろ」

さいばら天気 さいばら・てんき
1955年 兵庫県生まれ。「月天」「豆の木」所属。現代俳句協会会員。ブログ「俳句的日 常」「七曜堂」 twitter

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