2010-09-05

後記+プロフィール176

後記 ● さいばら天気


紙の、とわざわざことわるのもヘンな話なのですが、ここがウェブ上なのでしかたありません、紙の俳句雑誌がもうすぐ誕生します。

新進気鋭の作家おふたり(19歳と23歳! 誕生日を存じ上げないので誤差アリ)、越智友亮さんと藤田哲史さんによる『傘』 [karakasa]です。

その前夜祭というわけで、今週号に、傘 [karakasa]の特集を掲載させていただきました。どんな俳句雑誌になるのか? それはこの特集をお読みになってください。そして、傘 [karakasa]のウェブサイトをご覧ください。



特集のほか、今村恵子さんの10句作品をはじめ、今週もふんだんに記事が揃いました。「俳句」というひとつのことで、こんなにも多種多様多彩な論考・随想・おしゃべりが、ひとつところに集まれるのだと、いまさらのように感心します。みなさん、どんだけ、俳句のことが好きなんですか!

(こんなときかならず申し上げるフレーズがあります)

ゆっくりとお楽しみください。俳句はどこにも逃げてゆかない。週俳はどこにも逃げてゆかない。



ひとつお詫びしなければならないのは、記事の何本かを来週号掲載にさせていただいたことです。こちらから執筆依頼をし、期限を守って入稿いただいたのに、ほんとうに申し訳ありません。

(ということは、読者の皆様には、来週号もぞんぶんに楽しんでいただけるということです)



あ、そうそう。大きなニュースがありました。第56回角川俳句賞は望月周氏「春雷」と山口優夢氏の「投函」に決まりました。
http://www.kadokawagakugei.com/contest/kadokawa_haiku/

山口優夢氏は、あの「優夢くん」です。個人的にちょっと驚いたのは、彼のプロフィールに〈「週刊俳句」編集に参加〉とあるところです。細かいことですが、へえ、週俳を自分のキャリアの一部とみなしてくれているんだ、と。

優夢くんに週俳の当番を手伝ってもらえないかと頼んだときのことは、一度どこかで書いたような気がします。なにかの機会に食事に招き、たらふく食べさせて、それから願い事を切り出したのでした。私がむかし、上の人からそうされてきたから、それに倣った。はたして満腹になった優夢くんは、「しかたないなあ」と思ったのか、こちらの願いを聞き入れてくれました。

食べ物とひきかえに、ものごとを引き受けるような単純な人間が、私は好きだし、信用します。山口優夢は信用のできる人間です。

こんなところで、内輪に向かってこんなことを言うのは、なんともぶざまですが、許してください。「優夢くん、おめでとう!」



ところで、この土曜日、句会に参加しました。私が俳句を始めることになった句会で、欠席がちながらもうかれこれ13年間もお邪魔しつづけています。暑いなかの吟行、そして句会、さらに二次会。で、何を思ったかというと、「やっぱり落ち着くわー!」ということ。自分が俳句を始めた集まりというのは、まあ、いわば、ふるさとのようなものです。それからいろいろあっても、そこに顔を出せば、家に帰って畳でごろんとするような安心感があります。

自分のスタート地点をだいじにしようと思いました。はじめて句会や俳句に接したときの、あのわくわくした感じを忘れないようにしたいと思いましたですよ、はい。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.176/2010-9-5 profile

■今村恵子 いまむら・けいこ
長崎生まれ。1998年作句開始。「沖」同人を経て、現在「梟」同人、「青垣」、俳人協会会員。2009年「俳壇賞」受賞。

■藤田哲史 ふじた・さとし
1987年、三重県生まれ。2006年、東大俳句会(http://haiku.tubakurame.com/)に参加。2007年、澤(http://www.sawahaiku.com/)入会。2009年、澤新人賞受賞、『新撰21』に参加。

■越智友亮 おち・ゆうすけ
1991年生まれ。池田澄子に師事。アンソロジー『新撰21』に入集。

■小川楓子 おがわ・ふうこ
1983年、神奈川県生まれ。「海程」「舞」「青山俳句工場」所属。

■西村 麒麟 にしむら・きりん
1983年生れ、「古志」所属。

■野口る理 のぐち・るり
1986年生まれ。大学院生。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。開成高校在学中に俳句部に入り、句作をはじめる。現在大学生。

村越 敦 むらこし・あつし
1990年、東京都国立市生まれ。中学2年の時に句作をはじめる。現在大学2年、東大俳句会幹事。

■上形智香  かみがた・ちか
1990年生まれ。バンドの担当は、ドラムとキーボード、ときどきボーカルです。

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「東大学生俳句会」「トーキョーハイクライターズクラブ」等で活動。

■関悦史 せき・えつし
1969年、茨城生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞受賞。
URL:http://etusinoheya.hp.infoseek.co.jp/(管理人は別人)
URL:http://kanchu-haiku.typepad.jp/blog/(句集紹介用ブログ)

■小池康生 こいけ・やすお
大阪出身大阪在住。「銀化」新人賞受賞。「銀化」同人。俳人協会会員。

■野口 裕 の ぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)は4月10日に第四号を発行。入手希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp  ま で。進呈します。 サイト「野口家のホーム ページ」


■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」

■小川春休 おがわ・しゅんきゅう
1976年、広島生まれ。1998年「童子」入会。2009年「澤」入会。現在「童子」同人、「澤」会員。句集『銀の泡』。サイト「ハルヤスミ web site

■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。現代俳句協会会員。

栗山 心 くりやま・こころ
1964年東京生まれ。「都市」所属。ブログ「心の俳句雑貨店

■外山一樹 とやま・かずき
1983年10月生まれ。2000年から2年間、上毛新聞の「上毛ジュニア俳壇」(鈴木伸一、林桂共選)に投句。2004年から同人誌『鬣TATEGAMI』(発行人林桂、編集人水野真由美)に所属。ブログ(Haiku New Generation

■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程1年。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCなどの超結社句会に参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人 最優秀賞。第二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。2008年12月より銀化所属。アンソロ ジー『新撰21』(2009)に参加。ブログ「そらはなないろ」

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」

さいばら天気 さいばら・てんき
1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。1998~2007年「麦」在籍。現在「豆の木」会員。現代俳句協会会員。2003年「麦」新人賞、05年、06年「豆の木賞」受賞。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twitter

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