〔祐天寺写真館・メキシコ篇〕
ブーゲンビリア
長谷川裕
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ヒートアイランド現象のせいなんでしょうか、東京でも屋外で花をつけているのをよく見かけるようになった。南米原産オシロイバナ科の短日性植物である。夜が昼より長くなると、花芽分化がはじまり咲き出す。つまり冬がこの花の盛りである。メキシコでは冬と言っても、まったく寒くないから、新芽が伸びて、その先にどんどん咲く。
田舎へ行けば、おおかた農家の庭先に縦横無尽に咲き誇っている。メキシコの国旗は緑・白・赤だが、それは木々の緑、洗濯物の白、そしてブーゲンビリアの赤のことであると言いたくなるぐらい、どこに行ってもこの花に出会う。
都会でもお金持ちの家は、よくこの木を塀に這わせている。秋から春にかけての長い花期をずっと咲きつづけ、ほろほろとこぼれ散り、舗道を飾る。それはそれは見事なことである。この写真はコヨアカンで。定番のマメイ色の塀にブーゲンビリア、そしてなかなか洒落た落書きじゃありませんか。
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