2011-02-20

第90号~第99号より 小池正博さんのオススメ記事

第90号~第99号より
小池正博さんのオススメ記事


上田信治 ほとんど作家本人の言葉からなる、阿部完市小論 ≫読む  第98号

昨年2010年12月の「超新撰21」のシンポジウムで高野ムツオが「言葉派」という言い方をしたのが新鮮に聞こえた。言葉の意味性と非意味性をめぐる議論では、阿部完市は外せない存在だろう。98号の特集〔追悼・阿部完市〕のうち上田信治の文章は、引用の織物によって「俳句とはそれがそのまま一個の行為」「俳句過程説」「俳句は一つのゲシュタルト・全」など、阿部の俳句観を浮き彫りにしている。そのゲシュタルトの感受は「小説(ロマン)」ではなくて「物語(レシ)」の印象だと上田は言う。阿部完市の世界に対する格好の道案内にもなっている。


小野裕三 はっきり言いますが世の中的には「前衛」は死語です  ≫読む  第95号

「豈」第47号の「青年の主張」から転載されたもの。小野は三つの主張をしているが、特に注目したのは〈主張その1・「伝統」「前衛」という括りはもう止めよう〉である。「伝統」と「前衛」という対立軸が無効となった現在の短詩型の状況を言い当てている。死語となったからこそ「前衛」を歴史化することもできるし、新しいパラダイムを構築することも可能となるかも知れない。



≫既刊号の目次 081-100

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