たまゆらに 天野小石
一枚のレースを膝に春の園
竜天に登る絵巻の開かれて
開港の頃の馬車みち春日傘
暖かや島を包める星の数
神仙の画幅に至る花の冷
玄室の上古をのぞく春の月
図会いつもどこか狂へる百千鳥
たまゆらに欠片となれり春の夢
航跡の光に春の深まりぬ
薄蒼く春月出づる地震の国
●
2011-04-03
10句作品テキスト 天野小石 たまゆらに
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
たまゆらに 天野小石
一枚のレースを膝に春の園
竜天に登る絵巻の開かれて
開港の頃の馬車みち春日傘
暖かや島を包める星の数
神仙の画幅に至る花の冷
玄室の上古をのぞく春の月
図会いつもどこか狂へる百千鳥
たまゆらに欠片となれり春の夢
航跡の光に春の深まりぬ
薄蒼く春月出づる地震の国
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