ひらのこぼ 街暮れて
足の指ひらいてとぢて春よ来い
街暮れて浪花の春はソースの香
春の風邪坂上二郎逝きにけり
サボテンが好きな女と春火鉢
書割の街は目覚めず雪の果
もらひ泣きして庭先の梅を見て
宣誓に背筋正して春炬燵
戸浦六宏の忌なるや慈姑煮て
マイトガイタフガイそして蝌蚪の紐
季の移りゆきつつ日々の座禅草
●
2011-04-03
10句作品テキスト ひらのこぼ 街暮れて
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
ひらのこぼ 街暮れて
足の指ひらいてとぢて春よ来い
街暮れて浪花の春はソースの香
春の風邪坂上二郎逝きにけり
サボテンが好きな女と春火鉢
書割の街は目覚めず雪の果
もらひ泣きして庭先の梅を見て
宣誓に背筋正して春炬燵
戸浦六宏の忌なるや慈姑煮て
マイトガイタフガイそして蝌蚪の紐
季の移りゆきつつ日々の座禅草
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