2011-09-04

後記+プロフィール228

後記 ● 生駒大祐

個人的な話ですが、この8月は2回札幌へ行きました。1度は結社の鍛錬会、1度はプライベート(ライブ)です。北海道にはもう何度も行っていますが、夏に行くのはほぼ初めてでした。さぞ涼しいのだろうと思って行ったのですが、2回ともその期待は裏切られ暑い休暇となりました。僕の経験上、吟行で作った句は連鎖として出さなければあまり面白みが分からない場合が多いのですが、今回は数句とはいえ一句として納得の行く句を作ることができ、ちょっと驚きました。



吟行は非日常の中の日常を詠むことになるので、上っ面を詠むことになってしまいがちです。僕もそろそろ北海道の日常の中の非日常を詠むことができるようになったのかなあとうれしく思いました。



今週号は
八田木枯さんの「戦中戦後私史」が最終回です。残暑が去るのと同じく面白い連載にも最終回がきます。他にも時評も連載も充実の号となっています。ぜひゆっくりとお楽しみください。



それでは、また次の日曜日にお会いしましょう。


no.228/2011-9-4 profile

■藤崎幸恵 ふじさき・さちえ

1936年蠍座 神戸市生まれ鹿児島育ち。1956年二年間ほど俳句に拘わるが後中断。1991年「好日」入会。新人賞 好日賞受賞。現在「街」同人、俳人協会会員。句集に『華甲』『異空間』


■八田木枯 はった・こがらし
1924 年三重県生まれ。1941(昭和16)年より長谷川素逝に師事。山口誓子「天狼」創刊と同時に参加。1978年、うさみとしおとの同人誌「晩紅」創刊。 「雷魚」同人。2011年、同人誌「鏡」創刊。句集に『汗馬楽鈔』『於母影帖』『あらくれし日月の鈔』『天袋』『夜さり』『鏡騒』(2011年、第3回小野市詩歌文学賞受賞)。

■藺草慶子 いぐさ・けいこ
1959年東京生まれ。東京女子大学俳句研究会にて山口青邨に師事。「屋根」「星の木」所属。句集に『鶴の邑』『野の琴』(俳人協会新人賞受賞)『遠き木』がある。

■関悦史 せき・えつし
1969年、茨城生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞、第11回俳句界評論賞受賞。「豈」同人。共著『新撰21』(邑書林)。URL:http://etushinoheya.web.fc2.com/(管理人は別人) URL:http://kanchu-haiku.typepad.jp/blog/(句集紹介用ブログ)

■小池康生 こいけ・やすお
大阪出身大阪在住。「銀化」新人賞受賞。「銀化」同人。俳人協会会員。

■野口 裕 の ぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。最終号となる、二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)第五号を鋭意作成中。既刊希望の方は、
yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ

■中村 遥 なかむら・はるか
1954年兵庫県生まれ、神戸市在住。2000年「斧」入会。「斧」同人、「斧」新人賞、「斧」結社賞受賞。第8回朝日俳句新人賞準賞受賞。

■西村 薫 にしむら・かおる
1956年生れ、福岡県宗像市在住。「鷹」所属。「川柳くろがね」同人。ブログ「エロティシズムを詠む 生命賛歌」「この指とーまれ!」

■金子 敦 かねこ・あつし
1959年神奈川県生まれ。1985年作句開始。「門」「新樹」を経て、現在は「出航」に所属。1996年第一句集『猫』上梓。1997年俳壇賞。2004年第二句集『砂糖壺』上梓。2008年第三句集『冬夕焼』上梓。俳人協会会員。

小野裕三 おの・ゆうぞう
1968 年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句 集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)、『超新撰21』(邑書林)。サイト「ono-deluxe」

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。共著『超新撰21』(2010)。ブログ「胃のかたち」

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。「東大俳句会」等で活動。blog:湿度100‰

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