2014-11-02

落選展2014_3 線路 上田信治

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週刊俳句 第393号 2014-11-02
2014落選展 3 線路 上田信治
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1 コメント:

片岡 義順 さんのコメント...

上田氏のお歳は天命・・なるほどと思わせる作風です・・
おもいあたる風景を、おだやかな心境でたんたんと描いている。いいようのない安心安定感・・。
“江の電は決して脱線しない“・・“太陽は明日も間違いなく昇る”・・このゆるぎなき予定調和・・
氏には、もはや驚くべき風景はないかのようです・・
上にも下にもいかない鉄壁不動の境地・・完成された人格による、 完成された俳句の面持ちです。
・・この先動く事あるとすれば、老と死の領域に入った時ではないでしょうか・・氏が長命される事を心か
ら祈ります(微笑)・・

かしはもち天気予報は雷雨とも
ゆつくりと上れば月見草の土手
そらまめや雨ふつてゐる窓ひとつ
冷ゆる田と家具工場のありにけり
の四句は気持ちよく読みました・・
 その年は二月に二回雪が降り
にいささか?を感じました・・
子規の「いくたびも雪の深さをたずねけり」の“いくたび”が“何回も”であれば興ざめです
 
 氏の「50才以下の俳人220人」「ゼロ年代の俳句100句」のアンソロジーのお仕事には敬服します
 プリントアウトして2度3度5度読み、脳内に叩き込んでおきました。お礼を申し上げます
                       
  xxxxxxxxxx
 他の「落選」作品は、あまり興味が持てません(私自身のも含めて・・)
575の退屈なつぶやきに季語をトッピングして、俳句とした・・の感です
周囲1メートルの風景(世界)から何を見ようというのか・・
作者の“感動”が伝わってこない。コトバに火花花火がありません。
575が凝縮昇華抽象化されていません・・ 俳句の引籠り現象、私小説化です・・
 花火のような、宝石のような、ピアノの旋律のような俳句を詠みたい、読みたいものです・・

こゑ 生駒大祐
秋草の鞍馬へ取ってかへしけり
定まりし言葉動かず桜貝

猫鳴いて 利普苑るな
老犬と父の声あり枯木立
野良猫の嗅いで行きたる黄水仙
 が、心に残りました・・
 片岡 義順