2015-07-19

10句作品テキスト 馬場古戸暢 一日

一日 馬場古戸暢

朝の音いやだな起きる音
髭剃りへ風来る窓だ
吊れない首が汗かく
さかむけを食む女の睫を見つめていた
珈琲薫るさぼる南天
降り始めた空へ口開けてやる
爪のかたちにずれがある定刻
アイス買うて帰る夏夜猫
褥濡らした夕立だったか
シュラフで寝入る台所の軋む音


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