2016-03-20

後記+プロフィール 第465号

後記 ● 西原天気

プロ野球・オープン戦が終わり、開幕を待つばかりとなりました。前回の「後記」で、関心事は、「キャッチャーからの返球をうつくしく捕球するピッチャー」と書きました。例えば、能見投手(阪神タイガース)は、そのうつくしい投球フォームと同様、なかなかにうつくしくスタイリッシュに捕球していました。


その流れで、もうひとつ、キャッチャーの、ピッチャーへの返球が「きちんとしている」かどうか、というのも関心事。これ、意識して見ていると、各キャッチャーによって、かなりバラツキ、ひらきがあります。阿部捕手(読売ジャイアンツ)などは、たしか良、と記憶。ピッチャーが体を動かさないと捕れないような球ばかり投げ返すキャッチャーは、こちらがいらいらしてきます。今年は、そういうところも楽しみながら見て見たいと思います(キャッチャーの返球のストライク率も、どこか統計をとってくれればいいのに)


桜ももうすぐですね。それでは、また次の日曜日にお会いしましょう。


no.465/2016-3-20 profile

■堀本 吟 ほりもと・ぎん
1942年、犬山市生まれ、松山市育ち、生駒市在住。俳歴20年ほど。「船団」を経て「豈」所属。1970-80年代の俳句ニューウエーブの群像にまき込まれるよ うに短詩形文学の場に入る。この世代からの影響は大きい。現在の新世代も全く異ジャンル、新鮮である。ここ4、5年は川柳と俳句の接点の表情をみることに 腐心した。そこからすこし進んで、現代詩の根拠に定型の問題を措きたいと考えている。著書、評論集『霧くらげ何処へ』(深夜叢書社)。

■小津夜景 おづ・やけい
1973年生まれ。無所属。

■望月とし江 もちづき・としえ
1958年生まれ。2001年「澤」入会。現在、「澤」編集長。共著『くらしのこよみ』(平凡社)

■大和田アルミ おおわだ・あるみ
1960年6月18日生まれ。東京都出身&在住。句誌「唐変木」所属。

■小池康生 こいけ・やすお
銀化同人。句集『旧の渚』。枚岡句会世話人。洛南高校俳句創作部コーチ。

■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。「なんぢや」同人。現代俳句協会会員。共著に『俳コレ』(2011年、邑書林)。

■畠 働猫 はた・どうみょう
1975年生まれ。北海道札幌市在住。自由律俳句集団「鉄塊」を中心とした活動を経て、現在「自由律句のひろば」在籍。

山中西放 やまなか・せいほう
1938年京都生。2012年より「渦」編集長。句集『風の留守』、『炎天は負うて行くもの』。他詩集2冊。

西原天気 さいばら・てんき 1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter

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