〔今週号の表紙〕
第465号 岡山・渋川海岸
山中西放
美しい瀬戸内海も多くの海岸の砂浜が開発という名の埋め立で無くなってしまった。コンクリートと鬩ぎ合う海岸に本当の海の美しさは感じない。
瀬戸内の小さな港・小さな水族館の近く、思いも掛けずそこに沢山の人々が憩いを楽しんでいる姿を見つけ吸い寄せられるよう砂浜に立ち寄った。
かつて四国への連絡船の玄関の宇野と、今、四国への瀬戸大橋の鷲羽山との中間に在る地域市民のリゾート海岸。
瀬戸内海の春は霞がかかることが多く、ここには霞の中を四国へ延びる瀬戸大橋の幻影のごとき風景と共に、内海の穏やか波と心沸き立たす赤き砂浜があった。
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