2016-06-05

後記+プロフィール 第476号

後記 ● 上田信治

またまた遅刻なのですが。

今日は、『結局、どうして面白いのか 「水曜どうでしょう」のしくみ』(佐々木玲仁)というすごく面白い本のことを思い出していました。作者は、心理療法が専門の学究です。

カメラがあって、番組がある、っていうこと自体を、撮ってしまう番組。その番組の視聴者が「物語」のどこに自分の主体を置くかという分析。

俳句に自分を描き込むことと関係があるかな、と思ったのですが、ありませんでした。

「水曜どうでしょう」からの連想で、越前屋俵太のことも思い出していました。この人も天才的だったなあ。俳句とは、関係がありません。

あ、でも、世界で落下っていうシリーズがあって、各地の美しいビーチで、自分で支えたハシゴに、自分で駆け上がろうとしては海に落下する映像の無意味さは、さすがHAIKUの国の人だ、という。

それだけですけど。


それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.476/2016-6-4 profile

■こしのゆみこ こしの・ゆみこ
1951年、愛知県幡豆町海の町に生まれる。現代俳句協会会員、「海程」同人、「豆の木」代表。海程新人賞、第16回(1998年度)現代俳句協会新人賞、第5回(2004年度)現代俳句協会年度賞。句集『コイツァンの猫』(2009)

■今井 聖 いまい・せい
1950年生まれ。加藤楸邨に師事。「街」主宰。句集に「谷間の家具」「バーベルに月乗せて」など。脚本家として映画「エイジアンブルー」など。長編エッセイ『ライク・ア・ローリングス トーン』(岩波書店)、 『部活で俳句』(岩波ジュニア新書)など。「街」HP

■小津夜景 おづ・やけい
1973年生まれ。無所属。

中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

■西村 麒麟 にしむら・きりん
1983年生れ、「古志」所属。 句集『鶉』(2013・私家版)。第4回芝不器男俳句新人賞大石悦子奨励賞、第5回田中裕明賞(ともに2014)を受賞。

畠 働猫 はた・どうみょう
1975年生まれ。北海道札幌市在住。自由律俳句集団「鉄塊」を中心とした活動を経て、現在「自由律句のひろば」在籍。

西原天気 さいばら・てんき 1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter

■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。

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