2017-11-05

後記+プロフィール 第550号

後記 ● 上田信治

今年も「落選展」を、お贈りできることは、多大なるよろこびです。
ご参加のみなさま、ほんとうにありがとうございます。

読者のみなさまにおかれましては、ぜひ、ぱかぱかとリンクを開いて、お気に入りの作品を見つけてみて下さい。



昨年は申し訳ないことに、「落選展」鑑賞記事を企画することができませんでした。
今年は、まず、私が全作品について、書かせていただきます。

そして、ちょっと趣向の違う、鑑賞記事を考えています。



毎年「俳句」11月号の、この賞の受賞作や選考座談会を読んで、かれこれ干支がひとまわりしました。ははあ(自分で書いてびっくりしました)。

俳句も、少しづつ変わってきました。

なんだか、最近、いろんな方の書かれるものの事情や動機が(あるいは理想とするところが)よく分かるのです。

イマの俳句の「的(まと)」が、いつのまにか自分の近くに移動してきている。自分が、イマの俳句の代表的「消費者」になってしまっているような気がしないでもない。それが、どういうことなのか、まだ自分の中で決着がついていないのですが。

そんなことも、考えられたら、と思っています。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。



no.540/2017-11-5 profile

■彌榮浩樹 みえ・こうき
1965年鹿児島生まれ。1998年「銀化」創立とともに参加、中原道夫に師事。第二回銀化新人賞受賞。銀化同人。句集『鶏』(2010 ふらんす堂)。2011年「1%の俳句」で群像新人文学賞評論部門を受賞。

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

■上田信治 うえだ・しんじ

1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。11月?句集『リボン』(邑書林)刊行予定。



0 comments: