2018-07-01

〔今週号の表紙〕第584号 揚羽蝶 岡田由季

〔今週号の表紙〕
第584号 揚羽蝶

岡田由季



実は、虫のなかでも蝶が、蝶のなかでもアゲハが、かなり苦手でした。その苦手感が、長い間、庭仕事を続けてきたことで、薄れてきたように思います。

慣れ、というのも、もちろんあります。

植物を育てていると、虫との闘いは避けられません。敵を知らなければ対処ができないので、庭に来る虫たちを観察し、ネットで調べることにより、虫の名前や生態を知ることになりました。特定の季節、特定の植物をめがけて特定の虫が、何処からともなくやってくる不思議も感じるようになりました。

知識が増えてくると、 刺されたり、かぶれたりという実害の無い虫は、無闇に怖れることはないと思えてきました。まるでモスラの幼虫のような、巨大な芋虫がいたとしても、「ああ、スズメガの幼虫ね。」などと冷静に対応できるのです。

知識ってだいじ。でも、素手でそれらの虫に触ることができるかといえば、やっぱり、まだ、無理のようです。




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