後記
俳句コンテストは、五万とあります。そこへもってきて小誌「週刊俳句」までがやることはありません。でも、ふと思いついてしまい、数日間の検討、数人の知人への打診を経て、やってみる、という結論に至りました。
ふと思いついた、という、それにはちょっとした契機があります。説明しにくい部分もあるのですが、ここで言いよどんでもしかたありません。つまり、俳句研究賞の急遽中止です。募集の記事にも少し書きましたが、中止によって「宙に浮いてしまった句」を持ち寄って、コンテストをやってみようと思い立ったのでした。
私の近くには、すでに俳句研究賞に応募していた人もいました。中止と聞いたときのことを、ある友人は「思いっきり球を投げようと、振りかぶり、前を向いたら、キャッチャーがいない、そんな感じ」と表現しました。そのまま家に帰り、また次の機会に向けて肩を作り直すというのも一手なら、とりあえず手に握った球を投げ、それから、この先のことを考えるのも一手でしょう。
「週刊俳句」は、りっぱなマウンドは用意できません。東京ドームや甲子園と、そのへんの原っぱ以上の差があります。でも、それでよければ、投げてみませんか?と誌上で声をかけ、それに応えてくれたのが40作品です。もちろん、このなかには俳句研究賞とは無関係に、応募した人もたくさんいるでしょうが、もともとの発想は、そうだったのです。
候補40作品から受賞作を決める、その方式には、ちょっと工夫を凝らしました。これもすでに簡単にお伝えしたことですが、審査員得点、互選、読者投票、この3つを組み合わせます。
互選、すなわち応募者同士が互いに句を読み合い、評価を下す、句会ではおなじみのこの形式を「10句作品」でやろうというわけです。
読者投票は、ネットならでは、とも言えるでしょう。これを読んだら、どうぞ、読者投票にご参加ください。40作品を楽しく真剣にお読みいただき、お気に入りの作品を見つけてください。
第1回週刊俳句賞については、そんなところですが、今週号は、小野裕三さん、上田信治さんのおなじみのシリーズ、「俳句ツーリズム」「成分表」が久しぶりの登場。こちらもお見逃しのなきよう。
それでは、また、次の日曜日にお逢いいたしましょう。
(さいばら天気 記)
no.012/2007-7-15 profile
■小野裕三 おの・ゆうぞう
1968年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。第22回(2002年度)現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)。
サイト「ono-deluxe」http://www.kanshin.com/user/42087
■上田信治 うえだ・しんじ
「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。
ブログ「胃のかたち」 http://uedas.blog38.fc2.com/
■さいばら天気 さいばら・てんき
播磨国生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。句集に人名句集『チャーリーさん』(私家版2005年)。
ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/
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2007-07-15
後記+プロフィール 012
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