後記
先週号の猿丸さんと信治さんの「サバービア俳句」は、読者として読み、とても面白かったです。だから、といって、「サバービア俳句」というものがどんなものか、わかったわけではないのですが。
でも、それはダメなことじゃない。簡単に腑に落ちてしまうことなんて、大したことじゃないんです。わかりやすさが美点になることもあれば、逆のこともある。急ぎ足でテーマの核心に向かう必要もない。ぶらぶらと気ままに「サバービア俳句」のまわりをそぞろ歩くように、シリーズが続いていくことを期待しています。
今週は、サバービア俳句に触れる記事は掲載しませんでしたが、次号以降も続くはずです(不定期で)。猿丸さんと信治さんの対話が軸になるのだと思いますが、そのほか、さまざまな人のさまざまな記事が絡み合ってくるといいですね。
ところで「サバービア」と聞いて、なぜかデヴィッド・バーンの映画「トゥルー・ストーリーズ」を思いました。この連想が適切か不適切かは、わかりません。思ってしまったから、haiku mp2(表紙の下のほうの動画)は、その特集です。お楽しみください。
今週号の三島ゆかりさんの「さくら友蔵を読む」は、ちょっと変わり種の、粋な俳句論。じつは、わたし、「友蔵心の俳句」のファン。いろいろ反応したくなる記事です。
それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。
(さいばら天気 記)
no.021/2007-9-16 profile
■三島ゆかり みしま・ゆかり
1957年生まれ。1994年より作句開始。インターネット俳句界を浮遊し、結社所属経験なし。賞罰なし。ブログ「みしみし」http://misimisi.exblog.jp/
■上田信治 うえだ・しんじ
「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」 http://uedas.blog38.fc2.com/
■さいばら天気 さいばら・てんき
播磨国生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。句集に人名句集『チャーリーさん』(私家版2005年)。ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/
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2007-09-16
後記+プロフィール 021
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入れ替える容器の中身夜盗虫
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熊蝉の鳴かないやつをゲットだぜ
啞蝉を夜空へ逃がすのは誰や
髪切虫姉のブラジャーの紐切る
少年の狩人となる木下闇
明日もあるさ濡れてなんぼの夕立道
浴室の壁の白シャツ黒い髪
仰向けの秋蝉小突き確かめる
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