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2007-10-07
感想・告知ボード 023-024
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毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
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4 comments:
来週の日曜日、10月7日(日)に開催される「俳句ライブ(俳ラ)」に関する記事を、すべりこみでアップしました。
こちら↓
http://weekly-haiku.blogspot.com/2007/09/blog-post_2797.html
9の付く日のメール句会(クローズド)。
お知らせはこちら
http://www3.ezbbs.net/03/0123/
どなたさまもお気軽に。
アンケート投票
手違いで削除してしまいました(冷汗
答えてくださった皆様、たいへん申し訳ありません。
ほどなく、気を取り直して、またアンケートを実施いたしますので、またよろしくお願いいたします。
漢俳詩人鮟鱇です。
場違いな話で恐縮ですが、漢俳作りの楽しみのひとつに、四字成語をさらに凝結させるのではなくて、展開する楽しみがあります。
四字成語のうち、上二と下二を対句に作り、二句一章の構造を持つものを展開して、漢俳にするものです。最初に中七の二字を領字として、残り五字と下五を対句にします。領字二字は、意味のうえで下五にも架かります。
そこで、中七と下五を先に作って、上五は以下十二音の詞書きのようにするのがコツです。漢俳のこの作り方の場合は、十二音技法です。
なお、上五と下五は押韻します。平仄は、律詩や絶句に準じ、きちんと整えた方が、四字成句との語感があうでしょう。押韻と平仄の規律すなわち韻律は、私の場合は、平水韻ではなく現代韻に依拠しています。
四字成語は、完成された俳句のように、小さな器に大きな宇宙をてんこ盛りにするまでには到らず、私の漢俳は、「滑稽」ではありえても、みやびな滑稽である「俳味」にまでは至りません。しかし、ナンセンスを詩題に生かすことは、私にもできます。
四字成語成漢俳數首 鮟鱇石倉秀樹
先憂後樂: 醉叟有朱顔。賢者先憂無緑酒,後樂在黄泉。
醉叟に朱顔あり。
賢者の先憂に緑酒なく,
後樂は黄泉に在り。
粉骨碎身: 樗散愧霜毛。思牛粉骨留磁器,碎身資菜肴。
樗散 霜毛を愧ず。
思うに牛は骨を粉にして磁器を留め,
身を碎いて菜肴に資す。(菜肴:料理)
一顰一笑: 青女住奇書。献媚一顰誑白首,一笑誘玄都。
青女 奇書に住めり。
媚を献じて一顰 白首を誑し,
一笑 玄都に誘う。
用管窺天: 論議跨鵬程。迂儒用管吸靈液,窺天探酒星。
論議 鵬程を跨ぐ。
迂儒は管を用いて靈液を吸い,
天を窺って酒星を探す。
漱石枕流: 詩人妄語痴。吟似漱石磨金句,枕流浮墨池。
詩人 妄語して痴(おろか)なり。
吟ずれば似たり 石に漱いで金句を磨き,
流れに枕して墨池に浮くに。
玩物喪志: 人迷韵事多。求詩玩物論枝葉,喪志老山河。
人 韵事に迷うこと多し。
詩を求め物を玩んで枝葉を論じ,
志を喪いて山河に老ゆ。
粟粒芥顆: 山村秋意清。人拾粟粒爲俳句,芥顆題世情。
山村に秋意清し。
人 粟粒を拾って俳句と爲し,
芥顆を(拾って)世情を題す。
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