後記 さいばら天気
先週、上田信治さんがアップした動画で、フィリップ・グラスが流れました。いわゆるミニマル・ミュージックと呼ばれるジャンル、私は、フィリップ・グラスではなく、スティーブ・ライヒをよく聞いていた時期がありました。ミニマル・ミュージックとは、ざっくり言えば、小さな単位の音の動きを繰り返しながら変化していく音楽。気持ちを揺さぶるような旋律やリズムはないし、大きな展開もない。反・情緒的。まあ、知的な音楽ともいえるでしょう。
ところが、これを、仕事のときに流すと、どうも、よろしくない。ふだんは気持ちよく聞いていたのですが、仕事のときだと、いらいらしてくる。
このことから、仕事というのは(少なくとも私の場合)、情緒の部分が大きいのだと思いました。一日8時間か、それ以上の時間、いわゆるデスクワークであっても、ただ静かにアタマを動かすというよりも、感情の波にもまれながら労働しているんです、きっと。
だから、朝、仕事をはじめるときは、例えばベートーヴェンの「皇帝」やジェームズ・ブラウン。とりあえず、カラ元気でもなんでもいいから、元気を出さなくては!という音楽がいいのです。
すみません。どうでもいい話で。
で、ここからは大事な話です。
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五十嵐秀彦さんの「一遍上人論 私性の誕生と「うた」の漂泊」は本号から3週連続で掲載。労作です。お楽しみください。
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「スズキさん」はひさびさの登場。中嶋憲武さん、体調でも崩したのか、それともスズキさんが? と心配された方もいらっしゃったかと思いますが、おふたりともお元気のようです。
ところで、急にふと、気になったことがあります。スズキさんは、この『週刊俳句』を読んでいらっしゃるのでしょうか?
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『週刊俳句』はコメントのしかたなど、わかりにくいところが多いとの声をいただいています。そこで「取扱説明書:週刊俳句の遊び方」に「使い方」をまとめてみました。
bloggerというブログサービスは、無料なのに広告がなく、デザインがシンプルで、比較的カスタマイズしやすいというメリットがある半面、さすが米製(by google)、使っている本人も、よくわからないところがあります(無責任ですみません)。突然、前触れもなく仕様を変えてきたりもします。御不便をおかけすることもあろうかと思いますが、なにとぞご海容の程お願い申し上げます。
では、また、次の日曜日にお会いしましょう。
no.043/2008-2-17 profile
■神野紗希 こうの・さき
1983年6月4日、愛媛県松山市生。句集に『星の地図』。お茶の水女子大学修士課程在籍。現在、NHKBS俳句王国の司会。
■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」 http://homepage2.nifty.com/jinrai/
■斉田 仁 さいだ・じん
1937年群馬県高崎市生まれ。1971年「麦」入会、現在「麦」同人。2008年2月創設の同人「塵風」代表。現代俳句協会会員。句集に『斉田仁句集』(1982年・八幡船社)ほか。
■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。小池正博と二人誌「五七五定型」を年に一度出す。昨年11月に、第二号を発行。入手希望の方は、 yutakanoguti@mail.goo.ne.jpまで(定価なし)。その他、「もとの会」、「北の句会」、「樫句会」、「逸」、「垂人」に参加。 サイト「野口家のホームページ」http://www.saturn.dti.ne.jp/~ngyutaka/
■さいばら天気 さいばら・てんき1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。現代俳句協会会員。ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/
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2008-02-17
後記+プロフィール 043
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4 comments:
いつまでも残る by民也
しかれども狼の名の白毛かな
鋸と金槌板は犬小屋に
初産に立会ひ損ね小穴掘る
首輪から鎖外すも手馴れたる
脱毛の間抜けな皮膚を塗りたくる
豌豆の話怪しむ子犬ども
貰ひ手やきようだい順にちりぢりと
引越しや持つて往きたいものばかり
犬小屋の炭となるまで炭となりても
新説ピロロ物語シーズンⅡ⑤ by民也
羅生門レッドスネーク持回り
臨席のレッドスネーク独り合点
類焼や尻浸すレッドスネーク
蓮根やレッドスネークごーろごろ
ろくろ首レッドスネーク気管支に
学ランと喪服の伊達よレッドスネーク
擬餌張りのレッドスネークへし折る旗魚
具だくさんキムチ切らしてレッドスネーク
幻魔大戦 珍味の泉 レッドスネーク
合コンやりんご畑のレッドスネーク
>スズキさんは、この『週刊俳句』を読んでいらっしゃるのでしょうか?
心配しなくても、鈴木康広さんも多部未華子嬢も大場久美子さんも安田成美さんも、『週刊俳句』は見てないって。
他の方はともかく、大場久美子さんが読んでくれていると、楽しいんですが…。
「大場久美子 破壊力」でgoogle検索すると、信治さんの「後記」が上位に来るので、目に触れる可能性はありますね。
期待が膨らみます。
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