雑 草 田口 武
雑草の根性をむしつてをりぬ
水中花お箸が転んでも笑ふ
交際の範囲の広い黒揚羽
親類を仏間へとほす扇風機
出目金も海を見たいのだと思ふ
竹婦人誰にも見られてはゐない
飛んで来て髪切り虫とすぐ判る
蒸し暑しSUICAを鞄から出しぬ
田を渡る風に乗せたる祭笛
縁側を風が流れる遠花火
■
■
■
2008-08-31
10句作品テキスト 田口 武 雑草
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
雑 草 田口 武
雑草の根性をむしつてをりぬ
水中花お箸が転んでも笑ふ
交際の範囲の広い黒揚羽
親類を仏間へとほす扇風機
出目金も海を見たいのだと思ふ
竹婦人誰にも見られてはゐない
飛んで来て髪切り虫とすぐ判る
蒸し暑しSUICAを鞄から出しぬ
田を渡る風に乗せたる祭笛
縁側を風が流れる遠花火
■
■
■
0 comments:
コメントを投稿