チェ・ゲバラ さいばら天気
鳥ひとつ秋の水位に降り来たる
曇天を大きな桃の実と思ふ
箱庭の荒廃しきり蚯蚓鳴く
しやつくり出づ満月ほどの寸法の
月光の書肆経年の汚レアリ
アンメルツヨコヨコ銀河から微風
ねむは実に汽船は沖に永らへて
詩が嫌ひ俳句も嫌ひ海老フライ
流れ星まぶたを閉ぢて歯を磨く
つばめむかしへ帰るチェ・ゲバラの忌
2008-09-28
10句作品テキスト さいばら天気 チェ・ゲバラ
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チェ・ゲバラ さいばら天気
抄
しやつくり出づ満月ほどの寸法の
ねむは実に汽船は沖に永らへて
流れ星まぶたを閉ぢて歯を磨く
つばめむかしへ帰るチェ・ゲバラの忌
天気さんの今回の10句には、ほどよい抒情、ほどよいイロニー、ほどよい飛躍、がいりまじって、本格マジメ俳句(俳諧)の趣き。句作りの底力があるんだなあ。と感心しました。
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