い ざ 鎌 倉 馬場龍吉
天高くいざ鎌倉へ遅れたり
実朝のとはの波音葛の花
砂浜に舟の擦りあと雁渡る
かりがねや盛切の酒こぼれさう
海光に浮かぶ島々鰯雲
この風は都へかよふ稲子麿
括る萩括らぬ萩もこぼれをり
狐のかみそり主従はここに祀らるる
華鬘へと色なき風のわたりけり
衣ずれも律の調べのなかにかな
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2008-10-05
10句作品テキスト 馬場龍吉 いざ鎌倉
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
い ざ 鎌 倉 馬場龍吉
天高くいざ鎌倉へ遅れたり
実朝のとはの波音葛の花
砂浜に舟の擦りあと雁渡る
かりがねや盛切の酒こぼれさう
海光に浮かぶ島々鰯雲
この風は都へかよふ稲子麿
括る萩括らぬ萩もこぼれをり
狐のかみそり主従はここに祀らるる
華鬘へと色なき風のわたりけり
衣ずれも律の調べのなかにかな
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