合 鍵 仁平 勝
合鍵を忘れてもどる寒さかな
着膨れて色気もへつたくれもなし
風呂吹や仇と情は紙一重
日向ぼこ何聞かれてもうなづいて
隠しもつ杉本彩と夜半の冬
冬座敷こんなところでご無体な
猫の手と比べられつつ煤払ひ
引きこもりでなくてこれは冬籠
いちにちを終へて蒲団のありがたし
数へ日や手を抜くことも芸のうち
●
2008-12-14
10句作品テキスト 仁平 勝 合 鍵
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photo by Tenki SAIBARA
合 鍵 仁平 勝
合鍵を忘れてもどる寒さかな
着膨れて色気もへつたくれもなし
風呂吹や仇と情は紙一重
日向ぼこ何聞かれてもうなづいて
隠しもつ杉本彩と夜半の冬
冬座敷こんなところでご無体な
猫の手と比べられつつ煤払ひ
引きこもりでなくてこれは冬籠
いちにちを終へて蒲団のありがたし
数へ日や手を抜くことも芸のうち
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